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英ロイヤルウエディングの経済効果は「希望的観測」-エコノミストら

英国のキャメロン首相はウィリ アム王子とケイト・ミドルトンさんの結婚式を「純然たる朗報」と呼 んだが、経済界やエコノミストの間では先週に続く4連休を控えて異 論が出ている。

英国の中小企業団体、小企業連盟(FSB)によると、ロンドン のウェストミンスター寺院での結婚式を記念して4月29日が新たに 公休とされたことで、英経済には最大60億ポンド(約8100億円) の負担がかかる可能性がある。これはデータモニター社傘下のバーデ ィクト・リサーチが試算した結婚記念セールによる経済へのプラス効 果(6億2000万ポンド)の約10倍。

キャピタル・エコノミクス(ロンドン)の欧州担当主任エコノミ スト、ジョナサン・ロインズ氏は電話インタビューで、王子の結婚式 で「市民のムードが著しく改善したり、消費が上向くと期待するのは 希望的観測だろう」と指摘。「こうしたイベントは経済活動のタイミ ングに短期的な影響を及ぼし得るが、持続的な効果は見られない傾向 がある」と述べた。

キャメロン首相にとって王子の結婚式は、経済的苦悩に見舞われ る国民の気を紛らわす機会にはなるかもしれない。政府は今年、財政 赤字削減のため付加価値税(VAT)を引き上げるとともに、公共部 門で31万人の人員削減を進めている。国内総生産(GDP)は昨年 10-12月(第4四半期)に0.5%減少した一方で、インフレ率はイ ングランド銀行(中央銀行)の目標の2倍の水準にあり、国民の貯蓄 と購買力が食いつぶされている。

今週休暇を3日間取得して先週末のイースター(復活祭)休暇か ら5月2日のメーデーまで11連休とする労働者もいるとみられ、生 産活動にマイナス要因となる可能性もある。

調査会社コムレスのアンドルー・ホーキンス会長は、王子の結婚 式は「緊縮財政から国民の気をそらすことにつながるかもしれないが、 効果は短命に終わる」と述べ、「王子結婚記念で散財する人の中には、 今週3日間職場に戻ってもほとんど意味はないと考え仮病を使う人も 出てくるだろう」と語った。

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