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KDDI:前期純利益20%増、今期もコスト減で市場予想を超過

国内通信2位KDDIが25日発 表した前期(2011年3月期)連結純利益は、前期比20%増の2551億 円と2年ぶりの増益となり、過去最高を更新した。固定の黒字化など で営業増益を確保、携帯の通信網改善や東日本大震災の復旧で出した 特別損失を税金要因でカバーした。

純利益はブルームバーグ・データによるアナリスト6人の事前予 想平均2331億円を上回った。営業利益は同6.3%増の4719億円と、 アナリスト5人予想平均の4560億円を上回った。

今期純利益見通しは前期比2.0%減の2500億円ながら、市場予 想の2473億円を若干超過、営業益予想は同0.7%増の4750億円と市 場予想の4597億円を上回った。配当は年間1万5000円と、同1000 円増配を計画している。

SMBC日興証券の森行真司アナリストは利益の前期実績と今 期予想のコンセンサス超過は「ポジティブ」とコメント、前期に通信 網改善などで特損を計上し「コスト削減を上積みする」形だと評価し ている。

携帯事業では今期、他社に比べ出遅れていたスマートフォン(多 機能携帯)で同3.7倍の400万台を計画。この結果、同社の全携帯で の構成比は33%になる見通し。事業の指標であるARPU(一契約 当たりの月間収入)はデータが同9.5%増の2540円、音声は同24% 減の2000円と逆転する見込み。

海外売上、15年に倍増目指す

25日会見した田中孝司社長は、従来は15年までに計5150億円 と想定していた3.9世代携帯サービスの投資が、コスト低減で3000 億円程度まで抑制できると説明。こうした部分を株主還元に回すと語 った。前の期の440億円の赤字から240億円の黒字に転じた固定通信 事業の営業益は、光ファイバー事業拡大などで今期400億円を計画し ている。

田中社長は中期的な経営方針として、M&A(企業の合併・買収) などを通じて海外事業を強化する意向をあらためて説明。前期実績で 1600億円程度だった海外売上高を「15年には倍増させる」との目標 を示した。

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