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FRBによる準備預金への付利、政策手段としての有効性めぐる議論も

米連邦準備制度理事会(FRB) は、ある未検証の手段にインフレ対策の信頼性を懸けている。それは 準備預金に付利する権限だ。

議会は2008年にFRBに対し、この権限を認めた。バーナンキF RB議長やイエレン副議長、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は準備 預金への付利が金融システムへの大量の資金供給後も米経済の過熱を 防止できる主な理由だとして説明している。準備預金に付される利子 は現在0.25%。この金利の引き上げは、銀行が貸し出しを通じてイン フレをあおることがないよう、資金を準備預金にとどめておくよう促 すことを意図するものだ。

バークレイズ・キャピタルの米国担当チーフエコノミスト、ディ ーン・マキ氏は、指標の翌日物金利が0.1%で取引され準備預金の金 利を下回っているとして、準備預金金利の引き上げが借り入れコスト に対してどれだけの影響力を持ち得るか不透明だと指摘した。FRB 内部にもこの手段の有効性に疑問を投げ掛ける声がある。フィラデル フィア連銀のプロッサー総裁は先月、FRBのバランスシートを縮小 して準備預金額を減らす必要性に対処するものではないため万能薬で はないと述べている。

バークレイズのマキ氏は電話インタビューで「FRBが出口戦略 を進める中でインフレを抑制できるかどうか、市場では懸念されてい る」と述べ、「準備預金の金利が経済に実際どのように影響するか分か らない」と語った。

信用危機が始まった2007年以降、金融システムの流動性は膨張し ている。同年にFRBは先例のない規模の金融緩和策に着手しており、 これまでの2回の債券購入プログラムでFRBのバランスシートは過 去最大の2兆6900億ドル(約221兆円)に達した。FRBのデータに よれば、超過準備は年末時点の9910億ドルから今月には1兆4700億 ドルに増加している。

FRBは26日から2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC) を開き、6月末までの6000億ドル規模の国債購入プログラムを継続す るかどうかを判断する。

主要政策手段としての準備預金金利(IOR)の有効性は、フェ デラルファンド(FF)金利がいかに緊密にIORに追随した動きに なるかに左右されるとみられる。当局は政策金利であるFF金利の誘 導目標を08年12月以降、0-0.25%に据え置いている。

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