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PIMCOグロース氏と米債券ディーラー、米国債見通しに相違

(5段落目以降を追加して更新します)

【記者:Daniel Kruger、Wes Goodman】

4月25日(ブルームバーグ):9兆1300億ドル(約750兆円)規 模の米国債市場について、米パシフィック・インベストメント・マネ ジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用するビル・ グロース氏は投資する価値がほとんどないとみているが、世界最大級 の債券ディーラーは見解を異にしている。

運用資産2360億ドルの「トータル・リターン・ファンド」を運用 するグロース氏は、米国債相場の下落を見込んだ戦略を取っている。 一方、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)20社は、 2011年の残りの期間も10年物米国債利回りが4%未満にとどまると 見込んでいる。1年を通して4%を下回るのは3年連続となる。

グロース氏は20日の電話インタビューで「ディーラー側に加わっ て10年債利回りが4%に向かわないと言うこともできるかもしれな いが、それで何を保有することになるのか」と疑問を投げかけた上で、 「利回りが低く、インフレ率を下回る証券だ。会社としてこれに甘ん じることはない。それよりもっと良い選択肢がある」と述べた。

一方、ゴールドマン・サックス・グループやクレディ・スイス・ グループをはじめとするプライマリーディーラーの見方はこれまでの ところ的中している。すべての年限の米国債のリターンは今月0.49% に達し、昨年8月以来最大を記録。議会が歳出を削減するとの楽観論 や成長鈍化、資本規制強化への対応に伴う銀行からの需要拡大が相場 を支えている。

3.5%超ではかなりの需要も

10年債利回りは先週3.39%だった。米格付け会社スタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)が米国の長期格付け「AAA」のアウト ルック(見通し)を「ネガティブ(弱含み)」と、従来の「ステーブル (安定的)」から引き下げたが、2月9日に記録した年初来高水準の

3.77%を下回っている。

プライマリーディーラーの1社であるRBSセキュリティーズの 米国債戦略責任者、ウィリアム・オドネル氏は「顕著なのは、10年債 利回りが3.50%を上回り、30年債利回りが4.65%付近にあると、大 量の買いが見られることだ」と指摘。「これらの水準では依然として長 期債需要が相当ある。グロース氏がこうした需要を失わせることにな るとは思わない」と語った。

ブルームバーグのデータによると、米国債入札への需要は今年、 過去最高水準に拡大、入札1ドル当たり3ドルの応札がある状況だ。 今月の3年債と10年債、30年債の入札では、応札倍率が過去10回の 入札平均を上回った。

RBSの利回り予想は6月末までが3.25%への低下、年末は

3.6%。ブルームバーグのデータで3月末までの13四半期で債券相場 の予測が最も的中したゴールドマン・サックスは、6月が3.5%、12 月は3.75%と見込んでいる。

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