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債券投信の投資家、金利上昇局面でパニックに陥る恐れ-コーエン氏

2007年以降に債券投資信託へ 5000億ドル(約41兆円)超をつぎ込んだ投資家は、金利の上昇局面 で相場が急落した際、パニックに陥る恐れがあると、ロサンゼルスの マネーマネジャー、マリリン・コーエン氏は予想する。

エンビジョン・キャピタル・マネジメントの最高経営責任者(C EO)として3億2500万ドルの運用に携わるコーエン氏(61)は、 今月出版された夫のクリス・マルブルグ氏との共著「Surviving the Bond Bear Market」で、悲観的なシナリオを展開している。世界経 済が力強さを増すか、膨れ上がる債務で政府が投資家の信頼を失うか のいずれかで、金利が急上昇するという筋書きだ。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は今週、 米政策当局は債務削減を実現できないリスクがあるとして、同国の長 期信用格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。

コーエン氏は電話インタビューで、「信用危機が収束して以降、 あらゆる種類の債券や債券ファンドに投資したベビーブーム世代は、 下げ相場を肌で全く経験していない」とし、「彼らはパニックに陥る だろう」と語った。

米投資信託協会(ICI)によると、債券投資信託には08-10 年に差し引き6450億ドルが流入した。コーエン氏は、債券相場が下 落すれば、08年の金融危機をきっかけに米S&P種株価指数が46% 下げたのに匹敵するほど、解約急増を招くだろうと予想している。

コーエン氏はまた、投資家は短期のファンドに切り替えることで 大幅な損失の回避が可能で、債券相場の下落を見込んだ取引で利益を 上げることができると指摘した。ブルームバーグが集計したデータに よると、金利が向こう1年で2ポイント上昇すると、米10年債相場 は14%下落する可能性がある。同氏は金利が2ポイント上昇すること はあり得るとみている。

同氏は「避けられない事態の発生に備え、投資家は相当な額の現 金を手元に置いておくべきだ」とも述べた。

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