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欧州救済基金でドイツ与党議員が造反の公算、批准手続きに波乱も

【記者:Brian Parkin and Rainer Buergin】

4月21日(ブルームバーグ):ドイツ連立与党の造反議員らが、欧 州安定化メカニズム(ESM)の議会採決で棄権に回る可能性が出てき た。メルケル首相はESMの議会承認を野党に依存せざるを得なくなる 恐れがある。

メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)と同じく連立与 党の自由民主党の一部議員は、ユーロ圏高債務国の恒久的な救済基金と して発足するESMについて、採決で支持しないこともあり得ると警告 を発している。将来の救済の可能性を小さくするどころか、安易な救済 に道を開くと懸念を強めていることが背景にある。

昨年5月にギリシャ支援への支持を拒んだCDUのクラウスペータ ー・ウィルシュ議員は21日の電話取材で、ESM承認のために年内に 行われる議会採決で、連立与党の30-40人の議員が反対ないし棄権に 回る構えだと語った。ドイツ連邦議会(下院)621議席のうち、連立与 党は過半数を41上回る議席を占める。

ウィルシュ議員は「わたしは違反する国に対して自動的に発動され る制裁、真の制裁を望んでいる。今回の包括合意はそれには程遠い。ユ ーロ導入後にわれわれが見てきた目に余るルールへの抵抗がESMでも 続こうとしている」と述べた。

財務省報道官によれば、ESM関連法案の採決は「年後半」に行わ れる。メルケル首相は与党内の造反に当惑するだろうが、野党の社会民 主党と「緑の党」は先月、ユーロ圏首脳らの合意に基づく拘束力のない 与党決議を支持しており、ESMの批准手続きが頓挫する事態は辛うじ て避けられそうな情勢だ。

原題:Merkel Faces Coalition Rebellion Over Future Euro-Area Bailouts

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