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デュエット、クロムの商品ファンド:オプション活用でリターン上昇

デュエット・コモディティーズ・ ファンド(ケイマン諸島)は今月、3.7%のリターン(投資収益率)を 上げている。エネルギー関連のオプションを活用し、リビアの紛争や 中東の政情不安などによる燃料価格の「広範な」変動リスクを抑制し たためだ。

トニー・ホール最高経営責任者(CEO)は20日、ロンドンでの インタビューで「ガソリンと北海ブレント原油は買い持ちによって最 も高いリターンにつながる。問題はそれをどういう形で実行するかだ」 と説明。「オプションを通じたエネルギーの買い持ち」が今年の利益の 一部につながったと述べた。

同ファンドは昨年7月に運用を開始し、資産規模は1億ドル(約 82億円)未満。1-3月(第1四半期)のリターンは8.2%だった。 ニューエッジ商品取引指数によれば、商品ヘッジファンドのリターン の平均は1.1%となっている。

3月11日に発生した東日本大震災とその後の原発危機を受け、商 品19銘柄で構成するトムソン・ロイター・ジェフリーズCRB指数の 100日間のヒストリカルボラティリティは3月28日、17.9069と、昨 年6月以来の高水準に達した。同指数は3月15日に3.6%下げ、昨年 11月以降で最大の低下率を示した。

ヘッジファンドに投資するライオンゲート・キャピタル・マネジ メント(ロンドン)のアシスタント・ポートフォリオマネジャー、ア ダム・テーラー氏は「全般的に見て、大半の商品運用者がリスクを軽 減したため相場は急落した」と指摘する。

リスク抑制

テーラー氏は「一部の商品が一時的に買われ過ぎだと思われるサ イクルの時期には、商品運用者は『ありきたりな』先物ポジションを 通じて買い持ちとなるよりオプションを基盤とした投資構成、つまり 長期的な変動を見込む投資構成に移行する場合が多い」と指摘。「オプ ションを活用した投資構成は、取引がより長期的になると下落リスク を抑制できる」との見方を示した。

クリス・ブローディー氏が運営するスイスのクロム・リバー・コ モディティ・ファンドも1-3月にオプションを活用する投資戦略で 利益を上げた。同ファンドの運用資産は5億6000万ドル。イテイ・シ ムキンCEOによると、今年に入って今月17日までのリターンは

4.1%。2006年7月の運用開始以降のシャープ・レシオは1.43となっ ている。同レシオはリスク調整後のファンドのパフォーマンスを測る。

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