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TOPIX続伸、サプライチェーン懸念和らぎ自動車上昇-内需弱い

東京株式相場は、TOPIXが小 幅に3日続伸。トヨタ自動車やホンダなど、輸送用機器株が午後の取 引で出直った。国内半導体最大手のルネサスエレクトロニクスが、東 日本大震災の影響で操業を停止していた工場の生産再開を前倒しする と発表、サプライチェーン(供給体制)に好影響を及ぼすとみられた。 一方、電気・ガスや不動産、倉庫など内需関連業種が相対的に弱い。

TOPIXの終値は前日比0.46ポイント(0.1%)高の842.18。 日経平均株価は3円56銭(0.04%)安の9682円21銭と3日ぶりに小 反落。両指数とも、午後に入って持ち直す動きを見せた。

ちばぎんアセットマネジメントの桶矢雅嗣運用部長はルネサスエ の生産再開に関し、事前に一部報道で伝わっていたが、「会社側が正式 に発表したことが評価された」と話していた。ルネサスエが手掛ける 半導体の供給停止が自動車生産の大きなボトルネックとなっていただ けに、「工場の稼働再開で、自動車の生産再開に向けた体制が整うとの 期待が広がった」と言う。

この日の日本株は、前日の海外市場で進んだ為替の円高、電機大 手のキヤノンの業績下方修正観測などが嫌気され、朝方は自動車など 輸送用機器や電機、機械といった輸出関連株に売りが先行。ただ、好 決算の持続を背景とした米国株高で、海外勢を中心にリスク資産を明 確に圧縮する動きには至らず、午前の取引を開始直後に比べて下げ渋 って終了。午後に入ると先物主導で上昇転換し、TOPIXはプラス 圏を維持した。

ルネサスエが那珂工場稼働を前倒し

ルネサスエは22日午後零時半に、東日本大震災の影響で操業を停 止している半導体前工程の那珂工場(茨城県ひたちなか市)で、200 ミリメートルの生産ラインの操業を6月15日に再開すると発表した。 3月下旬時点で、7月から一部再開するとの見通しを示していたが、 これを前倒しする。

カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストによれば、「ル ネサスは自動車用マイコンで世界シェア3割を誇り、滞っていた自動 車のサプライチェーンが回復に向かうと期待された」という。トヨタ やホンダ、日産自動車は午後に急伸し、TOPIXのプラス寄与度の 上位に並んだ。為替の円高進行の一服も、輸出採算の悪化懸念が和ら いだ点でプラス。輸出関連では、機械やゴム製品、電機も高い。

一方、電力や不動産、小売、銀行など内需関連業種が売りに押さ れた。ちばぎんアセットの桶矢氏は、「高成長のアジアや回復過程にあ る米国など海外経済への依存度が低い業種、内需系は投資家に敬遠さ れている」と指摘。日本経済はかねてからのデフレ傾向に加え、震災 の影響もあり、相対的に弱い状態が続く公算が大きいためとしている。

東証1部の売買高は概算で17億7007万株、売買代金は同1兆 1660億円。値上がり銘柄数は760、値下がり735。22日はグッドフラ イデー(聖金曜日)の祝日で欧米や香港、シンガポールなどの株式市 場が休場で、市場参加者は少なく、来週以降に日本の企業決算を控え ていることもあり、1日を通じて様子見ムードの強さがうかがえた。

国内新興市場は、ジャスダック指数が前日比0.3%高の51.04と 小幅に3日続伸。東証マザーズ指数は同2.1%高の455.50と8日続伸。

-- Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai

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