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4月21日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商 品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、世界的な経済成長観測で高利回り資産に買い

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対オーストラリア・ドル で最安値まで下落。対ユーロでは1年4カ月ぶり安値に下げた。世界 の経済成長が持続しているとの兆候が示されると高利回り通貨に対す る需要が拡大した。

ドルはスイス・フランに対して少なくとも過去40年で最安値に落 ち込んだ。スウェーデン・クローナや韓国ウォン、ニュージーランド・ ドルに対しても安い。他国に比べて米国の利上げ時期は遅いとの観測 が売り手掛かり。

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏は、「連 邦準備制度理事会(FRB)はしばらくの間、政策金利を据え置くだ ろう」と述べ、「利回りを確保しようとすると低利回りのドルを避け、 より利回りの高い通貨に流れることになる」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時59分現在、ドルは対ユーロで0.2%下 げて1ユーロ=1.4556ドル、前日は1.4523ドルだった。週間ベースで は0.9%安。一時は1.4649ドルと、2009年12月以来の低水準を付け た。ドルは対円で0.9%下げて1ドル=81円82銭。前日は82円56銭 だった。一時は81円62銭と、3月29日以来の安値。円は対ユーロで

0.7%上げて1ユーロ=119円10銭(前日119円90銭)だった。

豪ドルの上昇

オーストラリア・ドルは一時、対ドルで0.6%上昇し、1豪ドル =1.0775ドルと、1983年の変動相場制移行以来の最高値を記録した。

同国の生産者物価指数は今年第1四半期に前期比で1.2%上昇、 前四半期の0.1%上昇から伸びが拡大した。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト14人の予想中央値は1%の上昇だった。

オーストラリアのラッド外相は20日のブルームバーグテレビジ ョンとのインタビューで、豪ドル相場への介入の可能性を否定した。 豪ドルは過去1年で米ドルに対し16%上昇した。豪ドル相場は中国向 け石炭・鉄鉱石輸出の増加で押し上げられており、通貨高はオースト ラリアの観光や製造業、教育に打撃を与えている。

同外相は「われわれは為替レートの規制には関わっていない」と 述べ、豪政府は税制改正や技能プログラムを通じて産業を支援するこ とができると指摘。「為替レートを操作しようとする国に戻るつもりは ない」と語った。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は一時0.9%下げて73.735と、08年8月以来最低だった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 によると、米連邦公開市場委員会(FOMC)は12年第1四半期まで 利上げを実施しないと見られている。

ドルはスイス・フランに対して、一時1ドル=87.81サンチーム と、ブルームバーグが調査を開始した1971年以来の最安値を付けた。

この日のスウェーデン・クローナは対ドルで最大0.9%上昇し、 08年8月以来の高値に上昇した。同国中銀は前日、政策金利を0.25 ポイント引き上げて1.75%とした。

韓国ウォンはドルに対して08年9月以来の最高、ニュージーラン ド・ドルは同年3月以来の高水準に値上がりした。

◎米国株:上昇、アップルやモルガンSが好決算-景気楽観強まる

米株式相場は上昇。アップルやモルガン・スタンレーなどの決算 で利益が予想を上回り、景気に対する楽観的な見方が強まった。S& P500種株価指数は今回の強気相場の高値に接近している。

アップルやクアルコムなどテクノロジー銘柄が高い。両社は利益、 売上高ともに市場予想を上回った。アルコアなど素材関連も上昇。商 品価格が3日続伸となったことが手掛かり。このほか、1-3月(第 1四半期)決算でトレーディング収入が前四半期の2倍強となったモ ルガン・スタンレーも買い進まれた。

S&P500種株価指数は0.5%高の1337.38。ダウ工業株30種平均 は52.45ドル(0.4%)上昇の12505.99ドルと、終値ベースでは2008 年6月以来の高値となった。

シマング・キャナル・トラストの上級投資責任者、トム・ワース 氏は「決算主導の上昇局面であることに疑いの余地はない」と指摘。 「企業利益が3年ぶり高水準にあることから、ダウ平均も3年ぶり高 値となっている。今四半期は記録的な四半期になると当社は見込んで いる。売上高が伸びており、大手多国籍企業の業績が次々に上向いて いる」と続けた。

決算期

S&P500種の構成企業の利益は、8四半期連続でアナリスト予 想を上回っている。これは、少なくとも2006年以降では最長。同指数 は現在、2月18日に付けた今回の上昇相場の高値1343.01を約0.4% 下回る水準にある。

S&P500種の構成企業で11日以降に四半期決算を発表した115 社で1株当たり利益が19%増加したほか、81%はアナリスト予想を上 回った。売上高は5%増加し、72%でアナリスト予想を上回っている。

ゴールドマン・サックス・グループのチーフ米国株ストラテジス ト、デービッド・コスティン氏(ニューヨーク在勤)は、米企業が「素 晴らしい」利益を計上しており、テクノロジー企業など一部は11年を 通じてそのモメンタム(勢い)が続くとの見通しを示した。同氏は、 S&P500種が年末までに1500に上昇すると見込んでいる。この予想 は、ブルームバーグが調査を実施したストラテジスト13人中で2番目 に高い。

コスティン氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、 「これまでのところは素晴らしい状況だ」とし、「景気は拡大し、企業 利益の成長も力強い。市場へのマネーの流れもポジティブだ」と説明 した。

米株式市場は22日、グッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場 となる。

商品株

業種別では、S&P500種の主要10業種すべてが上昇。ドル安を 受け金相場が5日連続で過去最高値を更新したほか、銀相場も31年ぶ り高値に上昇したことを手掛かりに素材株指数が最も上げた。商品19 銘柄で構成するトムソン・ロイター・ジェフリーズCRB指数は0.5% 高の367.44と3日続伸。テクノロジー株指数は1%高で2番目の上昇 率だった。

アップルは2.4%高の350.70ドル。同社の1-3月(第2四半期) 決算は、純利益が59億9000万ドル(1株当たり6.40ドル)。売上高 は83%増の247億ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平 均は、1株利益が5.39ドル、売上高が234億ドルだった。

クアルコムは3%高の56.94ドル。同社の1-3月(第2四半期) 決算は、一部コストを除く調整後の1株利益は86セントで、ブルーム バーグがまとめたアナリスト予想の80セントを上回った。また売上高 は前年同期比46%増の38億8000万ドル。市場予想は36億2000万ド ルだった。

モルガン・スタンレーは1.7%上昇の26.48ドル。同社の1-3月 (第1四半期)決算では、調整後の1株利益が46セントとなり、アナ リスト予想の平均(40セント)を上回った。

◎米国債:上昇、経済統計下振れで景気回復腰折れ観測

米国債相場は上昇。フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想 以上に低下したほか、米新規失業保険申請件数が予想より小幅な減少 にとどまったことなどを手掛かりに、景気回復が腰折れになるとの観 測が強まった。週間ベースでは2週連続で値上がりした。

この日は5年物インフレ連動債(TIPS)の入札(発行額140 億ドル)で最高落札利回りが前回に続いて2回連続でマイナスとなっ たことをきっかけに、国債相場は上げを削る展開となった。これより 先には、フィラデルフィア連銀が発表した4月の同地区製造業景況指 数が18.5と、前月の43.4から低下し、昨年11月以来の低水準を記録 したことを手掛かりに堅調に推移していた。

BNPパリバの金利ストラテジスト、セルゲイ・ボンダルチャク 氏は「経済統計は下方向へのサプライズだった。それが国債の買いを 支えているが、この日は短縮取引で商いも薄い」と指摘。「入札は予想 ほど順調ではなく、応札倍率は最近の結果と比べても低い方だ」と述 べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後2時32分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の3.40%。一時は4bp低下し3.37%を付 ける場面もあった。同年債(表面利率3.625%、2021年2月償還)価 格は3/32上げて101 7/8。同利回りは週間では1bp低下。

5年債利回りは2.11%。一時は2.09%まで低下した。週間では1 bpの低下。

経済指標

米証券業金融市場協会(SIFMA)の提案によると、この日の 米国債取引はニューヨーク時間の午後2時で終了し、22日はグッドフ ライデー(聖金曜日)の祝日で終日休場となる。

インターバンク・ブローカー最大手のICAPによると、午後2 時1分現在の出来高は約1710億ドル。年初来の平均は3270億ドルと なっている。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は前週から1万3000件減少して40万3000件。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想中央値は39万件だった。

米国債相場は月間ベースで1月以来の上昇となる見通しだ。米政 府による歳出削減の取り組みが景気には打撃になるとの見方が一部に 広がっている。

ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメント部門の債券ト レーディング責任者、ゲーリー・ポラック氏は「フィラデルフィア連 銀の景況指数は、米経済が今後直面する大きな困難に屈していること をあらためて示している」と指摘。「債券市場はこれを好材料として反 応している」と述べた。

TIPS入札

この日の入札は、TIPS入札としては規模が過去最大だった。 最高落札利回りはマイナス0.18%。入札直前の市場予想はマイナス

0.1825%だった。前回入札(昨年10月25日)はマイナス0.55%。

ジェフリーズ・グループの米国債トレーディング責任者、ジェー ムズ・ゴールデン氏は「インフレに対するプロテクションを得るため に人々はプレミアムを支払っている」と述べた。

入札での応札倍率は2.57倍。前回は2.84倍、前々回は3.15倍だ った。

5年債と同年物TIPSの利回り差(ブレークイーブン・レート) は2.32ポイント。6カ月前は1.49ポイントだった。過去5年間の平 均は1.75ポイント。同レートは償還までのトレーダーの消費者物価見 通しを示す。

財務省の発表によると、来週の入札の発行額は2年債と5年債が いずれも350億ドル、7年債は290億ドルと、ブルームバーグがまと めたプライマリーディーラーの予想平均と一致した。

◎NY金:初の1500ドル台引け、5日連続で最高値更新

ニューヨーク金先物相場は5日連続で過去最高値を更新。初めて 1オンス=1500ドル台で終えた。ドル安と債務懸念から代替投資とし ての需要が高まった。

ドルが主要6通貨バスケットに対して2008年8月以来の安値水 準に下げたことを手掛かりに、金は1509.60ドルと最高値を記録した。 ギリシャが債務再編を避けられないとの思惑を背景に、同国の2年債 と10年債利回りはユーロ導入後の最高水準に上昇した。

UBSのアナリスト、エデル・タリー氏(ロンドン在勤)は顧客 向けリポートで「金の短期的な方向感を支配しているのはドルだ」と 指摘。「欧米のソブリン債問題はインフレ懸念とあいまって金の強い支 援材料になっている」との見方を示した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 6月限は前日比4.90ドル(0.3%)高の1オンス=1503.80ドルで終了 した。最高値更新は今月に入って10度目。22日はグッドフライデー (聖金曜日)の祝日で休場。

◎NY原油:3日続伸、予想上回る決算で需要増を楽観

ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。予想を上回る決算を背景 に景気回復への信頼感が強まり、燃料需要が増加することが示された。

原油先物相場は0.8%高。米アップルが20日発表した1-3月(第 2四半期)決算で利益がほぼ2倍に拡大したことを受け、世界の株式 相場は前日の年初来最大の上げの後で続伸した。ドルは対ユーロで1 年4カ月ぶりの安値となり、原材料への需要を高めた。米原油供給が 2月以来の減少となったとの20日の報告も原油相場を押し上げた。

コンサルティング会社、プレステージ・エコノミクス(テキサス 州オースティン)のジェイソン・シェンカー社長は「連休に入る中で、 強気の材料が出ている」と述べ、「ドルは引き続き弱含んでおり、前日 の報告は石油相場全般にとって好材料となった。全般的な経済見通し も改善しつつある」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日 比84セント高の1バレル=112.29ドルで終えた。終値としては8日 以来の高値。この1年では34%上昇している。今週の上昇率は1.9%。 NYMEXの取引は22日、ICEフューチャーズ・ヨーロッパととも に、イースター(復活祭)の祝日のため休場となる。

◎欧州株:3日続伸、予想以上の利益でアクゾに買い-KPNは安い

欧州株式相場は3日続伸。アクゾノーベルやアップルの業績がア ナリスト予想を上回ったことが材料視された。ストックス欧州600指 数は週間ベースでプラスとなった。

オランダの塗料メーカー、アクゾノーベルは4%高。同社の1- 3月(第1四半期)決算は増益。英ブックメーカー(掛け屋)のウィ リアム・ヒルは7.5%上げた。営業利益の増加が買いにつながった。 フィンランドの鉄鋼メーカー、ロータルーキーは昨年7月以降で最大 の値上がり。同社の増収と値上げ見通しが好感された。

一方、オランダ最大の電話会社KPNは8.3%の大幅安。業績見 通しの下方修正が売り材料。

ストックス欧州600指数は前日比0.5%高の280.47で終了。前週 末比では1%上昇した。22日の欧州株式市場は祝日のため休場となる。

ETXキャピタル(ロンドン)のドイツ担当セールストレーディ ング責任者、マーカス・フーバー氏は「業績が予想以上となり、回復 が加速しているとの信頼感が高まった。とりわけ来期の業績見通しを 上方修正したことが要因だ」と述べ、「景気拡大で商品高を乗り切り、 影響は緩和されるだろう」と続けた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、ストックス欧州600 指数の構成銘柄で11日以降に決算を発表した35社のうち22社の1株 当たり利益が予想を上回っている。

アップルの1-3月(第2四半期)純利益は59億9000万ドル(1 株当たり6.40ドル)と、前年同期の30億7000万ドルから増加。売上 高は83%増の247億ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想 平均では1株利益が5.39ドル、売上高が234億ドル。

21日の西欧市場では、15カ国中11カ国で主要株価指数が上昇し た。

◎欧州債:ギリシャとポルトガル国債利回り上昇-保証コストも最高

欧州債市場で、ギリシャとポルトガルの国債利回りが過去最高を 記録。両国債のデフォルトに対する保証コストも最高となった。ユー ロ圏の一部諸国が債務再編を余儀なくされるとの懸念の高まりが背景 にある。

アイルランド10年債と同年限のドイツ国債のスプレッド(利回り 格差)は初めて700ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を突 破したほか、ギリシャ10年債とドイツ10年債のスプレッドも拡大し、 ブルームバーグのデータで少なくとも1998年以来の最大となった。ポ ルトガル10年債の独10年債に対する上乗せ金利も過去最大に達した。

フランス政府はこの日、2013-40年に満期を迎える一連の国債を 発行した。

ウニクレディト(ミラノ)の債券ストラテジスト、ルカ・カツラ ーニ氏は、「再編に関する観測が利回りを押し上げている主因だ」と述 べ、「再編をめぐる観測が恐怖心を募らせ、国債が売られている。現時 点では単なる観測だが、これで利回りが上昇している」と続けた。

ギリシャ10年債利回りは一時、前日比20bp上昇の14.95%と、 ユーロ導入後の最高となった。ロンドン時間午後4時33分現在は

14.93%。前週末15日は13.83%だった。ギリシャ2年債利回りは一時 131bp上昇の23.33%に達し、これも最高を記録した。

欧州の債券市場は22、25両日が祝日のため休場となる。取引は 26日に再開される。

CMAによれば、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS) 市場でギリシャ国債の保証コストを示すCDSスプレッドは40bp 上昇し1340bpとなった。これは5年以内のデフォルト(債務不履行) の確率68%を織り込んだ水準。ポルトガル国債のスプレッドは24bp 上昇し662bpで過去最高となったほか、アイルランド国債について は40bpの663bpと、終値ベースの最高である1月10日に付けた 674bpに近づいた。

独10年債利回りは前日比4bp下げ3.27%。15日は3.38%だっ た。独2年債利回りは6bp低下の1.77%。15日の1.84%も下回った。

◎英国債:上昇、10年債利回り3.53%-国債発行予定額の削減で

英国債相場は上昇。英公債管理局(DMO)が国債発行予定額を 15億ポンド引き下げたことが背景にある。

DMOのウェブサイトによれば、今年度の国債発行額は、短期債 が6億ポンド減の574億ポンド、中期債は2億ポンド減らし347億ポ ンドとなる。長期債は374億ポンドと、これまでの計画から3億ポン ド減らし、インフレ連動債は380億ポンドと4億ポンド引き下げた。

10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 低下の3.53%。2年債利回りは2bp下げ1.13%。一時は1.12%まで 下げ、1月5日以来の低水準を付けた。

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