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米モルガンS:1-3月利益は予想以上、トレーディング収入寄与

世界最大の証券会社を持つ米 モルガン・スタンレーの1-3月(第1四半期)決算は、利益がア ナリスト予想を上回った。トレーディング収入が前四半期の2倍強 となり寄与した。

21日の同社発表によると、純利益は前年同期比45%減の9億 6800万ドル(約790億円、1株当たり50セント)。前年同期は 17億8000万ドル(同99セント)だった。

日本での合弁事業に絡む1株当たり26セントの損失と同30 セントの税効果を除いた継続事業ベースの1株利益は46セント。 ブルームバーグ・ニュースがアナリスト14人を対象にまとめた予 想平均では1株当たり40セントの利益が見込まれていた。

ジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は債券トレー ディング事業の立て直しが可能と投資家に納得させようと取り組 んでいる。同事業の第1四半期収入は前四半期のマイナスから回復 した。業界全体が好調だった前年同期との比較では35%減。株式 トレーディング収入は2008年以来で最高となった。

野村ホールディングス のアナリスト、グレン・ショアー氏は 投資家向け文書で、「モルガン・スタンレーの投資銀行部門の業績 は堅調だった。トレーディングが著しく改善した。特に株式が好 調だった」とし、「トレーディングの改善は投資家が待ち望んでい たことだ」と続けた。

三菱UFJ

モルガン・スタンレーが40%を保有する三菱UFJフィナン シャル・グループ(MUFG)との合弁事業、三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券はこの日、2011年3月期が1450億円の赤字 となったことを明らかにした。人員削減の計画も公表した。

ゴーマンCEOは「MUFGとの合弁事業の損失は残念だが、 日本市場重視およびMUFGとの戦略的提携の方針は変わらない」 と表明した。

モルガン・スタンレーと三菱UFJは、三菱UFJが保有す る優先株をモルガン・スタンレー普通株に転換することでも合意 した。別立ての発表によると、これによりモルガン・スタンレー の普通株中核的自己資本(Tier1)比率は約2.7ポイント上 昇し14.5%となる。

三菱UFJは額面78億ドル相当の優先株(固定配当率10%) を3億8500万株のモルガン・スタンレー普通株に転換する。これ により三菱UFJは、モルガン・スタンレーの持ち分比率が約22% となり、取締役会に第2の席を得る。三菱UFJはほかに、転換 不可能なモルガン・スタンレー優先株5億ドル相当を保有してい る。

収入

ルース・ポラット最高財務責任者(CFO)によると、モル ガン・スタンレーはこれに伴い追加の7500万株を三菱UFJ向け に発行することに絡み、7-9月(第3四半期)に20億ドルの特 別費用を計上する可能性がある。

モルガン・スタンレーの第1四半期収入は76億4000万ドル。 前年同期は90億7000万ドルだった。1株当たり純資産は31.45 ドル(昨年末は31.49ドル)となった。株主資本利益率(ROE) は6.2%。

債券セールス・トレーディング収入は17億7000万ドル。昨 年10-12月(第4四半期)は2900万ドルのマイナスだった。前 年同期の収入は27億2000万ドル。

株式トレーディング収入は17億ドルと、前四半期比で57% 増えた。前年同期比では20%増。

金融アドバイスと株式・債券引き受けの投資銀行事業収入は 前年同期比14%増え10億1000万ドルだった。

ウェルスマネジメント事業の税引き前利益は3億4800万ド ル、資産運用は1億2700万ドル。

報酬・手当ての費用は前年同期比2%減の43億3000万ドル。 収入に対する割合は57%で、前年同期の49%を上回った。

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