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ロンドンの超高層ビル建設ブーム、終了へ-派手さからリターン重視へ

ロンドンの象徴的な超高層ビル建 設ブームが終わり、不動産開発業者は派手さや高さよりリターン(投資 収益率)を重視していると、ガーキンビルを設計したケン・シャトルワ ース氏は語る。

ガーキンビルはロンドンの金融街、シティーに7年前に建設され た。英建築家ノーマン・フォスター氏が運営する企業でガーキンビルの 設計チームを率いたシャトルワース氏は「きらびやかなビルの時代は終 わった」と指摘。現在ではこのようなビルは決して建設されないだろう と語る。「今は金が全てを動かす。半額で可能なら建設するだろう」と の見方を示す。

ロンドンの摩天楼では、「シャード(ガラスのかけら)」、「チー ズグレーター(チーズおろし器)」、「ウォーキートーキー(トランシ ーバー)」などのニックネームの超高層ビルが40階建てのガーキンビ ルの仲間入りをしつつある。これらのビルは現状が考慮されたものでは なく過去を反映している。ロンドンで2014年までに開業するオフィス ビルはいずれも金融危機前に構想されたものであり、開発業者は割安で あまり野心的ではない計画を採用するようになっている。

株式非公開の開発会社コマーシャル・エステーツ・グループは先 月、カナリー・ワーフに隣接する63階建てのビルの建設計画を見直す 方針を示した。ロンドンでオフィスビル7軒を保有する不動産投資開発 会社の英ハマーソンは1月に32階建てビルの建設計画を断念し、15階 建てのオフィスビル複合施設を計画している。

ハマーソンのロンドン担当マネジングディレクター、マーティン・ ジェプソン氏は電話インタビューで「高層ビルは非常に建設費用が高い ため計画を見直した」と語る。

技術サービス会社、米アエコム・テクノロジー傘下の不動産顧問会 社デービス・ラングドンの高層建築物担当パートナー、スティーブ・ワ ッツ氏によると、高層ビルは枠組みが頑丈で形状が不規則であるため ロンドンでは建設コストが低層ビルと比較して1平方フィート(0.09 平方メートル)当たり50-150ポンド(約2万250円)高くなる。

これは、総面積50万平方フィートの超高層ビルの場合、建設費用 は1億5000万ポンドと、低層の場合の2倍に上ることを意味する。

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