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財務省:国債発行計画を見直し、財投債増発で-市中発行額は据え置き

財務省は昨年12月に策定した2011 年度の国債発行計画を見直した。東日本大震災で被災した企業向けの 「危機対応融資枠」の拡充で、特殊法人などの運用財源に充てるため に発行する財投債を2兆円増発することに伴う対応。

当初の今年度国債発行計画では、新規財源債や借換債などを合計 した国債発行総額169.6兆円のうち、財投債の発行予定額は14兆円だ った。しかし、融資枠拡充に伴う財投債発行を16兆円に増額。この結 果、今年度第1次補正後の国債発行総額は171.6兆円と、過去最大を 更新する。

一方、通常の国債入札を通じて機関投資家に販売するカレンダー ベース(11年4月1日-12年3月31日)の市中発行額は当初計画の

144.9兆円から据え置いて、国債市場への影響を抑制する方針。

同省によると、昨年度中に今年度発行予定の借換債を前倒して発 行していたため、復興財源として国債増発余力があり、今年度中に機 関投資家に入札を通じて販売する市中発行額を抑制できるという。前 倒債発行減額による調整分は当初計画の6.4兆円から8.4兆円に膨ら む。

新規財源債については、建設国債が1.2兆円増える半面、特例国 債が1.2兆円減るため、当初計画と横ばいの44.3兆円となる。

野田佳彦財務相は8日の閣議後会見で、第1次補正予算案編成に ついて、「基本的には国債発行をしないで財源を確保し、相当規模の補 正予算を組みたい姿勢に変わりはない」との考えを示していた。

同省は21日に国債投資家懇談会、国債市場特別参加者会合をそれ ぞれ開催。財務省幹部によると、会合の出席者からは、国債発行計画 の変更に対して、特段の意見は出なかったという。また足元の金利に ついて、震災による景気下押し懸念が強い中、景気がすぐに回復する わけではないため、金利が上昇する状況ではないとの見方が多かった と説明。一方、第2次補正以降に国債が増発される可能性、貿易黒字 の縮小、原油高、電力の供給制約などを懸念する声も聞かれたという。

--取材協力:下土井京子、藤岡徹 Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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