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4月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、 商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、1年4カ月ぶり安値-株高で逃避需要が減退

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨に対して1年4 カ月ぶりの安値に下落。企業決算を材料に株が上昇し、逃避先として のドル需要が後退した。

ユーロは対ドルで1月以来最大の上昇率を記録した。スペイン の国債入札で需要が拡大し、欧州中央銀行(ECB)が追加利上げを 実施するとの観測が強まった。円は主要通貨の大半に対して下落。東 日本大震災の影響で日本の輸出が減少したのが嫌気された。オースト ラリア・ドルは対米ドルで過去最高値、カナダ・ドルも3年ぶり高値 に上昇した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マー ク・マコーミック氏は、「市場参加者は今、ドルを保有することに何 の価値も見いだしていない」と述べ、「誰もがECBの利上げ見通し に焦点を絞っている。これはおおむね、高利回り通貨への需要を裏付 けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要6通貨に対するインターコ ンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は0.9%下げて74.342。 前日は75.029だった。一時は74.272と、2009年12月以来の低 水準まで落ち込んだ。

主要通貨のうち、スウェーデン・クローナがオーストラリア・ ドルに次いで2番目に対ドルでの値上がりが大きかった。スウェーデ ンの中銀が政策金利を0.25ポイント引き上げて1.75%に設定した のが買いを誘った。クローナはこの日、対米ドルで最大1.8%上昇し、 2008年8月以来の高値を付けた。

円は対ユーロで1.3%下げて、1ユーロ=119円90銭。前日は 118円39銭だった。円は1ドル=82円56銭。

日本の輸出

財務省が発表した3月の貿易統計速報(通関ベース)によると、 輸出額は前年同月比2.2%減だった。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想では1.1%減だった。この結果、貿易黒字額 (原数値)は1965億円の黒字となった。前月は6533億円だった。

ユーロは対ドルで1.3%上昇して、1ユーロ=1.4523ドル。 前日は1.4335ドル。一時は1.4548ドルと、2010年1月以来の高 値に上げた。

スペインでの入札

スペイン政府によると、10年債24億9000万ユーロの平均落 札利回りは5.472%。前回の3月17日の入札では5.162%だった。 8億8500万ユーロの13年債(2024年1月31日償還)の利回りは

5.667%。

10年債の応札倍率は2.1倍と、前回の1.81倍を上回った。13 年債も2.27倍の需要があった。この日の発行予定最高額は計35億 ユーロだった。

ECBは今月7日、政策金利を0.25ポイント上げて1.25%に 設定した。これに対し、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想の中央値によると、米国は2012年第1四半期まで利上げ はないと見られている。

オーストラリア・ドルは対米ドルで一時1.8%高と、変動相場 制に移行した1983年以来の最高値を記録した。輸出物価指数がエコ ノミスト予想を上回ったのが背景。

カナダ・ドルも最大0.7%上昇、2007年11月以来の高値を付 けた。

◎米国株:上昇、企業決算を好感-ダウ平均は08年以来の高値

米株式相場は上昇。インテルやヤフーの1-3月(第1四半期) 売上高が市場予想を上回ったことが手掛かり。商品株も買われた。ダ ウ工業株30種平均は、終値ベースで2008年6月以来の高値となっ た。

インテルが高い。同社は、4-6月(第2四半期)の売上高がア ナリスト予想を上回る可能性も示した。ヤフーも大きく上昇した。ユ ナイテッド・テクノロジーズは、売上高見通しの下限を引き上げたこ とが好感され上昇。アルコアとシェブロンは、ドル下落で商品価格が 上昇したことから買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比1.4%高の1330.36と、1カ月 で最大の上げ。ダウ工業株30種平均は186.79ドル(1.5%)上昇 し、12453.54ドル。

チェース・インベストメント・カウンセルのプレジデント、ピー ター・タズ氏は「好調な決算が十分出ている」とし、「さまざまな業 種で第1四半期は様子見の面が強かった。景気が減速しつつあるのか もしれないとの見方が広がっていた。だが多くの企業は、好調な決算、 そして前向きな見通しを示すことで乗り越えた。これは強気のサイン だ」と指摘した。

企業利益

ブルームバーグのデータによれば、S&P500種の構成銘柄中で 今月11日以降に四半期決算を発表した59社のうち76%で、1株当 たり利益がアナリスト予想を上回った。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した3月の中古住宅販売件 数(季節調整済み、年換算以下同じ)は、前月比3.7%増の510万 戸となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査 の予想中央値は500万戸だった。これに反応し、株式相場は上げ幅 を拡大した。

S&P500種の主要10業種では、テクノロジーやエネルギー、 選択的消費関連など経済成長と最も関連性の強い業種が上げを主導し た。 モルガン・スタンレー・シクリカル指数は1.8%上昇。同指数を構成 する30銘柄中、29銘柄が上げた。

半導体銘柄

S&P500種の半導体株指数は5.3%上昇と、24業種中で最大 の上げとなった。

インテルは7.8%高の21.41ドルと、ダウ平均の構成銘柄中で 値上がり率首位。同社が示した売上高予想を受け、インターネット経 由でコンピューター処理を提供する機器への需要増加が鮮明になった。 インテルによれば、第2四半期の売上高は128億ドルから上下5億 ドルの範囲内となる見通し。ブルームバーグが集計したアナリスト予 想平均は119億ドルだった。

ヤフーは4.7%高の16.87ドル。同社の第1四半期決算は、売 上高がアナリスト予想を上回った。ネット広告の需要拡大が寄与した。 提携先サイトへの支払い分を除いた売上高は10億6000万ドル。ブ ルームバーグがまとめたアナリスト調査では、10億5000万ドルと 予想されていた。

ユナイテッド・テクノロジーズは4.3%上昇の85.90ドル。同 社は、エアコン部門キャリアなど5部門すべてで収入が増加している とし、売上高見通しの下限を引き上げた。2011年の売上高見通しは 570億ドル。従来は少なくとも560億ドルと予想していた。

アルコアは1.2%高の16.64ドル。シェブロンは2.3%上昇し

107.81ドル。

米国債:下落、株高で資金流出-来年初めまでの利上げ観測後退

【記者:Susanne Walker】

4月20日(ブルームバーグ):米国債相場は4営業日ぶりに下 落。高利回り資産への需要が高まり、株価が上昇したことを嫌気した。 トレーダーの消費者物価見通しを示す指標は2008年3月以来の高水 準に接近した一方、来年初めまでの利上げ観測は後退した。

30年債利回りは約3週間ぶりの低水準から上昇。金先物相場は インフレヘッジの需要を背景に最高値更新となった。ブルームバーグ がまとめた調査によると、米財務省が来週実施する入札の規模は合計 990億ドルになると予想されている。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・ コミスキー氏は「株が値上がりしており、国債市場から資金を引き揚 げる動きが広がっている」と指摘。「長期の金融緩和で商品や株式の 買いが活発だ。連邦公開市場委員会(FOMC)はもう1年、政策金 利を据え置くのではないかと思う」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後5時1分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.41%。同年債(表面利率 3.625%、2021年2月償還)価格は3/8下げて101 25/32。

2年債利回りは2bp上昇の0.66%。前日は一時0.64%と、 3月24日以来の低水準となった。30年債利回りは3bp上昇の

4.47%。前日は4.42%と、3月23日以来の最低だった。

FF金利先物

フェデラルファンド(FF)金利先物市場の動向によると、FO MCが来年3月の会合で政策金利を引き上げる確率は46%と、1週 間前の55%から低下した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト 調査によると、74人全員が今月27日の会合では金利が据え置かれ ると予想している。

ダウ工業株30種平均は1.5%高、MSCI世界指数は2%上昇 して取引を終了した。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャル ベス氏は、「この日に関して言えば、リスク志向が高まっている」と 指摘。「株がすべてを左右した」と述べた。

連休を控え、出来高は平均を下回った。米証券業金融市場協会 (SIFMA)は、米国と英国、日本の金融市場での取引を21日は ニューヨーク時間午後2時に終了し、翌22日はイースター(復活祭) 休暇で終日休場とするよう勧めている。

インターバンク・ブローカー最大手のICAPによると、午後5 時1分現在の米国債市場の出来高は約2190億ドルと、11日以来の 薄商いとなっている。今年の平均は3290億ドル。

「薄商い」

ソシエテ・ジェネラルの米国債トレーディング責任者、セオド ア・エーク氏は「薄商いだ」と指摘。「連休で取引日数が少ない上、 株式相場が堅調だ。今後3-4営業日は10年債利回りでは3.45-

3.33%のレンジで90%の取引が行われるだろう」と述べた。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト74人の予想平均では、 10年債利回りは年末までに3.91%に上昇する。

10年債と同年物インフレ連動債(TIPS)の利回り差(ブレ ークイーブン・レート)は一時2.66ポイントに拡大。11日には

2.67ポイントと、3年ぶりの水準を付けた。同レートは償還までの トレーダーの消費者物価見通しを示す。

同利回り差は2006年に2.74ポイントを記録。米リセッション (景気後退)の起点とされる2007年12月までの5年間の平均は

2.35ポイントだった。

金先物相場は1オンス=1500ドルを上回り、過去最高値を更新 した。インフレが加速するとの懸念を背景に、代替資産としての需要 が膨らんだ。

ニューヨーク連銀はこの日、2020年7月-41年2月に償還を迎 えるTIPSを15億ドル相当購入した。

ブルームバーグの調査によれば、米財務省は来週の入札で2年債 と5年債をそれぞれ350億ドル、7年債は290億ドル発行する見通 し。予想通りであれば、同年限の入札の組み合わせとしては7カ月連 続で発行額が据え置かれることになる。

◎NY金:今月9度目の最高値、一時1506.50ドル-ドル安で代替需要

ニューヨーク金先物相場は今月9度目の最高値更新となった。ド ル安を背景に代替資産としての需要が膨らんだ。

ドルが6主要通貨のバスケットに対して一時1%下げ、1年4カ 月ぶりの安値水準をつけた。これを背景に、金は1オンス=

1506.50ドルに達した。過去1年間に金は32%上昇、ドルは8.2% 下落している。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) は18日、米国の長期格付け「AAA」のアウトルック(見通し)を 「ステーブル」から「ネガティブ」に引き下げた。

キングズビュー・ファイナンシャル(シカゴ)の市場ストラテジ スト、マット・ジーマン氏は「S&Pの判断は倒れていたドルに蹴り を入れたようなものだった」と指摘。「ドルはトップ通貨としての地 位を失いつつあり、金がそれを奪う機会をうかがっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 6月限は前日比3.80ドル(0.3%)高の1オンス=1498.90ドルで 終了した。最高値更新は4日連続。

◎NY原油:大幅続伸、株高で景気回復を楽観-ドル安も追い風

ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。株価の急伸で景気回復が ペースを速めつつあるとの楽観が広がった。ドルの下落も商品投資を 促し、原油は1カ月ぶりの大幅高となった。

米国株式市場ではダウ工業株30種平均が一時、2008年6月以 来の高値に上昇。インテルやヤフーなど、予想を上回る決算発表が相 次いだ。ドル安を受けて貴金属市場では金が過去最高値、銀が31年 ぶり高値を記録。エネルギー省の統計で原油在庫が予想外の減少と発 表されると、原油先物は一段と上値を追う展開となった。

ドイツ銀行のエネルギー担当チーフエコノミスト、アダム・シミ ンスキー氏(ワシントン在勤)は、「株式相場は景気の先行指標と受 け止められているため、同様に原油が上昇してもおかしくない」と指 摘。「株価が上昇するなら、原油需要も拡大する可能性は十分にある」 と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日 比3.17ドル(2.93%)高の1バレル=111.45ドルで終えた。上げ 幅は3月17日以来の最大。過去1年では34%の値上がり。

◎欧州株:1カ月ぶり大幅高-業績好調でプジョーやロレアルが高い

欧州株式相場は1カ月ぶり大幅高。インテルやPSAプジョーシ トロエン、ロレアルの業績発表を受け、景気回復への期待が高まった。

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングは

5.3%上昇。米半導体メーカー、インテルの1-3月(第1四半期) 利益が予想を上回ったほか、4-6月(第2四半期)の売上高が128 億ドルになるとの見通しが好感された。仏自動車メーカーのプジョー と仏化粧品メーカー、ロレアルも買われた。両社の売上高がいずれも アナリストの予想平均を上回ったことが買いを誘った。

ストックス欧州600指数は前日比1.7%高の279.06で終了。 先月16日につけた年初来安値からは6.4%上昇している。

チャールズ・シュワブで英国の顧客の資産運用に携わるクリー・ サムラ氏は、「株式相場の全体的なトレンドは上昇だとの見方は変わ っていない」と述べ、「欧州株のバリュエーションは魅力的だ」と続 けた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、ストックス欧州600 指数の構成銘柄で11日以降に決算を発表した30社のうち20社の1 株当たり利益が予想を上回っている。同指数構成銘柄のPER(株価 収益率、推定ベース)は11.2倍で、過去5年の平均は12.3倍。

20日の西欧市場では、ギリシャとルクセンブルクを除くすべて の国で主要株価指数が上昇した。プジョーは4.7%高、ロレアルは

3.2%上げた。

◎欧州債:ギリシャ債が下落、利回り過去最高-債務再編観測強まる

欧州債市場ではギリシャを中心に高債務国の国債が売られた。独 政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)のメンバー、ラルス・フェル ト氏がギリシャには恐らく債務再編が必要になるとの見解を示したこ とが背景にある。

ギリシャの2年債と10年債の利回りはユーロ導入後の最高を更 新した。ポルトガルとアイルランドの国債も下げた。

一方、スペイン国債は上昇。同国政府がこの日実施した10年債 入札で、応札倍率は前回を上回った。ドイツ国債は続落。株高を背景 に域内で最も安全とされる同国債への需要が後退した。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツ(ロンドン)の市 場ストラテジー責任者、チャールズ・ディーベル氏は、「ギリシャの 債務再編に関する話題が市場のセンチメントを支配しており、周辺国 債の下落要因となった」と述べ、「スプレッド(利回り格差)は広が りつつあり、再編リスクが現実性を示唆している」と続けた。

ロンドン時間午後4時26分現在、ギリシャ2年債利回りは129 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の22.02%。一時 は22.06%まで上げ、ブルームバーグがデータ収集を開始した少な くとも1998年以来の高水準を記録した。同国債(表面利率4.6%、 2013年償還)価格は1.56ポイント下げ73.335。

ギリシャ10年債利回りは27bp上昇し14.75%。ユーロ導入 後の最高となる14.80%まで上げる場面もあった。ドイツ10年債に 対するスプレッドは1145bpと、過去最高を付けた。

独10年債利回りは前日比2bp上昇の3.30%。前日は

3.225%まで下げ、3月24日以来の低水準を付けた。独2年債利回 りはこの日、3bp上昇し1.83%。

◎英国債:10年債は5営業日ぶり下落、利回り3.57%

英国債市場では、10年債相場が5営業日ぶりに下落。同利回り は前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

3.57%となった。2年債利回りは1.15%と、前日からほぼ変わらず。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS) がまとめた指数によると、英国債の年初来のリターン(投資収益率) はプラス1.1%。これに対し米国債0.8%、ドイツ国債は0.4%とな っている。

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