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4月20日の米国マーケットサマリー:ダウ平均は08年来の高値

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4513 1.4335 ドル/円 82.37 82.59 ユーロ/円 119.54 118.39

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種   12,453.54 +186.79 +1.5% S&P500種 1,330.36 +17.74 +1.4% ナスダック総合指数 2,802.51 +57.54 +2.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .66% +.02 米国債10年物 3.40% +.04 米国債30年物 4.46% +.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,498.90 +3.80 +.25% 原油先物 (ドル/バレル) 111.36 +3.08 +2.84%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨に対して1年4 カ月ぶりの安値に下落。企業決算を材料に株が上昇し、逃避先として のドル需要が後退した。

ユーロは対ドルで1月以来最大の上昇率を記録した。スペイン の国債入札で需要が拡大し、欧州中央銀行(ECB)が利上げする との観測が強まった。円は、主要通貨の大半に対して下落。東日本 大震災の影響で日本の輸出が減少したのが嫌気された。オーストラ リア・ドルは対米ドルで過去最高値、カナダ・ドルも3年ぶり高値 に上昇した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マー ク・マコーミック氏は、「市場参加者は今、ドルを保有することに 何の価値も見いだしていない」と述べ、「誰もがECBの利上げ見通 しに焦点を合わせている。これはおおむね、高利回り通貨への需要 を裏付けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時32分現在、主要6通貨に対するイ ンターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は0.9%下げて

74.386。前日は75.029だった。

主要通貨のうち、スウェーデン・クローナが対ドルで最も値上 がりした。スウェーデンの中銀が政策金利を0.25ポイント引き上 げて1.75%に設定したのが買いを誘った。クローナはこの日、対米 ドルで最大1.8%高をつけ、2008年8月以来の高値に上昇する場 面もあった。

円は対ユーロで1%下げて、1ユーロ=119円55銭。前日は 118円39銭だった。円は対ドルで0.2%高の1ドル=82円40銭 だった。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。インテルやヤフーの1-3月(第1四半期) 売上高が市場予想を上回ったことが手掛かり。商品株も買われた。ダ ウ工業株30種平均は、終値ベースで2008年6月以来の高値となっ た。

インテルが高い。同社は、4-6月(第2四半期)の売上高がア ナリスト予想を上回る可能性も示した。ヤフーも大きく上昇した。ユ ナイテッド・テクノロジーズは、売上高見通しの下限を引き上げたこ とが好感され上昇。アルコアとシェブロンは、ドル下落で商品価格が 上昇したことから買い進まれた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比1.4%高の1330.38と、1カ月で最大の上げ。ダウ 工業株30種平均は186.71ドル(1.5%)上昇し、12453.46ド ル。

チェース・インベストメント・カウンセルのプレジデント、ピー ター・タズ氏は「好調な決算が十分出ている」とし、「さまざまな業 種で第1四半期は様子見の面が強かった。景気が減速しつつあるのか もしれないとの見方が広がっていた。だが多くの企業は、好調な決算、 そして前向きな見通しを示すことで乗り越えた。これは強気のサイン だ」と指摘した。

◎米国債市場

米国債相場は4営業日ぶりに下落。高利回り資産への需要が高ま り、株価が上昇したことを嫌気した。来年初めまでの利上げ観測が後 退したことも売り材料。

30年債利回りは約3週間ぶりの低水準から上昇。トレーダーの 消費者物価見通しを示す指標は2008年3月以来の高水準に接近し た。金先物相場はインフレヘッジの需要を背景に最高値更新となった。 ブルームバーグがまとめた調査によると、米財務省が来週実施する入 札の規模は合計990億ドルになると予想されている。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・ コミスキー氏は「株が値上がりしており、国債市場から資金を引き 揚げる動きが広がっている」と指摘。「長期の金融緩和で商品や株式 の買いが活発だ。FOMCはもう1年、政策金利を据え置くのではな いかと思う」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時 間午後2時1分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.39%。一時は3.41%を付け る場面もあった。同年債(表面利率3.625%、2021年2月償還) 価格は6/32下げて101 31/32。

2年債利回りは2bp上昇の0.66%。前日は一時0.64%と、 3月24日以来の低水準となった。30年債利回りは1bp上昇の

4.44%。前日は4.42%と、3月23日以来の最低だった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は今月9度目の最高値更新となった。ド ル安を背景に代替資産としての需要が膨らんだ。

ドルが6主要通貨のバスケットに対して一時1%下げ、1年4カ 月ぶりの安値水準をつけた。これを背景に、金は1オンス=

1506.50ドルに達した。過去1年間に金は32%上昇、ドルは

8.2%下落している。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)は18日、米国の長期格付け「AAA」のアウトルック(見通し) を「ステーブル」から「ネガティブ」に引き下げた。

キングズビュー・ファイナンシャル(シカゴ)の市場ストラテジ スト、マット・ジーマン氏は「S&Pの判断は倒れていたドルに蹴り を入れたようなものだった」と指摘。「ドルはトップ通貨としての地 位を失いつつあり、金がそれを奪う機会をうかがっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 6月限は前日比3.80ドル(0.3%)高の1オンス=1498.90ドル で終了した。最高値更新は4日連続。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。株価の急伸で景気回復が ペースを速めつつあるとの楽観が広がった。ドルの下落も商品投資を 促し、原油は1カ月ぶりの大幅高となった。

米国株式市場ではダウ工業株30種平均が一時、2008年6月以 来の高値に上昇。インテルやヤフーなど、予想を上回る決算発表が相 次いだ。ドル安を受けて貴金属市場では金が過去最高値、銀が31年 ぶり高値を記録。エネルギー省の統計で原油在庫が予想外の減少と発 表されると、原油先物は一段と上値を追う展開となった。

ドイツ銀行のエネルギー担当チーフエコノミスト、アダム・シミ ンスキー氏(ワシントン在勤)は、「株式相場は景気の先行指標と受 け止められているため、同様に原油が上昇してもおかしくない」と指 摘。「株価が上昇するなら、原油需要も拡大する可能性は十分にあ る」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前日 比3.17ドル(2.93%)高の1バレル=111.45ドルで終えた。 上げ幅は3月17日以来の最大。過去1年では34%の値上がり。

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