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TDK株売り買い交錯、シーゲイトによる関係性強化の評価分かれる

TDK株に売り買いが交錯。米国 のシーゲイト・テクノロジーが、韓国サムスン電子のHDD事業を買 収することを19日に正式に発表。シーゲイトがTDKとの関係性を強 化するとの方針を示したことに対し、アナリストの見方も二分されて おり、方向性が見出しづらくなっている。

きょうのTDK株は、前日比0.9%高の4015円で取引を開始した 直後に一時1.1%高の4025円まで上昇。その後は一転2.1%安の3895 円まで売られが、午前は1.4%安の3925円と下げ渋って終えた。同社 株はきのうまで4日続落し、この間に12%下げた。

シーゲイトとサムスン電が19日に発表した共同資料によると、両 社は供給・クロスライセンス契約を結ぶ。米紙ウォールストリート・ ジャーナル(WSJ)は17日、サムスンがHDD部門売却を検討して おり、シーゲイトが買い手候補であると報じていた。

ゴールドマン・サックス証券の高山大樹アナリストは、シーゲイ トとサムスン電子との戦略的提携について従来の見解通り、この発表 はTDKにとってネガティブと指摘。発表では、シーゲイトはTDK との関係性を強化すると記述したが、「これは先行技術でリードするT DKの存在意義は大きいが、必ずしもサムスンのHDDにTDK製ヘ ッドを長期的に保証する意味ではないと推測」している。

さらに、同業界でのシーゲイトとウエスタン・デジタルの巨大企 業2社の誕生で、高山氏は「株式市場は残る東芝HDD(TDKヘッ ド100%搭載)への懸念も高まる可能性が高い」との認識を示した。

こうした見解の一方、野村証券の秋月学アナリストはTDKのヘ ッド事業について、「シーゲイトがTDKとの提携強化を打ち出したた め、サムスン撤退によるマイナス影響は限定的」と分析。ウエスタン・ デジタルによる日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST) 買収がTDKのシェアによってプラスに働くため、「トータルシェアは 大きくは変わらない」とみているという。

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