コンテンツにスキップする

チェルノブイリ新たな石棺に650億円拠出、100年間封印可能-支援国

【記者:James M. Gomez and Kateryna Choursina】

4月19日(ブルームバーグ):史上最悪のチェルノブイリ原子力発 電所事故を引き起こした原子炉を覆う新たなシェルターの建設費用を 募る支援国会議が19日にキエフで開かれた。ウクライナ政府は10億 ドル(約827億円)の資金調達を目指していたが、表明された拠出額 はこれに届かなかった。日本の福島第一原発の放射能漏れ事故や財政 危機の影響で、支援国の一部はさらなる支出に消極的だった。

米英仏独とロシア、欧州復興開発銀行(EBRD)などが表明し た拠出額は5億5000万ユーロ(約654億円)にとどまった。このうち、 欧州連合(EU)が1億1000万ユーロ、EBRDが最低1億2000万 ユーロを約束した。東日本大震災と原発事故で被災した日本のほか、 スペインとイタリア、サウジアラビアは資金拠出の約束を見送った。

事故で爆発したチェルノブイリ4号機を覆う石棺は老朽化が進む。 その隣に新たに建設する高さ105メートルの円屋根のシェルターを移 設して4号機を覆い、100年間にわたる密閉を可能にする計画。その 後はシェルター内部から古い構造物を廃棄する作業が行えるようにな る。フランスのエンジニアリング企業バンシとブイグが関係する合弁 企業「ノバルカ」が既にコンクリートを注入する作業に着手している。

EBRDのビンス・ノバク原子力安全局長は、新たなシェルター は2015年の完成を予定し、ウクライナ政府は残りの資金確保で3年間 の時間的余裕があるため、建設を進めることは可能だと述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE