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IBM:利益見通し引き上げ、サービス契約減少-震災の影響限定的

コンピューターサービス最大手、 米IBMは2011年通期利益見通しを引き上げた。企業がソフトウエア や機器の購入を拡大していることが背景にある。

IBMの19日の発表によると、通期の営業利益見通しは1株当た り最低でも13.15ドルと、従来の予測(最低13ドル)から引き上げら れた。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は13.08ドル。 一方、1-3月(第1四半期)のサービス契約は前年同期比14%減少。 時間外取引で上昇していた同社の株価は、これを手掛かりに下落に転 じた。

ドイツ銀行のアナリスト、クリス・ホイットモア氏(サンフラン シスコ在勤)はサービス契約について、将来の売り上げの適切な指標 とはいえないが「汚点」だと指摘。1-3月について、「サービスの改 善やハードウエアの強さが堅調な売り上げをもたらす原動力となっ た」と語った。

1-3月の売上高は前年同期比7.7%増の246億ドル(約2兆300 億円)で、アナリスト予想を上回った。ソフトウエアとハードウエア、 サービスの売り上げが急増した。機器の販売は5四半期連続で増えた。 IBMが昨年、プロセッサー「パワー7」搭載のサーバーとメーンフ レームの新製品を投入したことで、顧客がアップグレードを継続した。

IBMの株価は時間外取引で、ニューヨーク時間午後6時17分 (日本時間20日午前7時17分)現在4ドル安の161.40ドル。一時は 170ドルに上昇していた。決算発表前の通常取引終値は前日比54セン ト安の165.40ドル。年初来騰落率はプラス13%。

決算

1-3月の純利益は28億6000万ドル(1株当たり2.31ドル)と、 前年同期の26億ドル(同1.97ドル)から10%の増加。営業利益ベー スでは1株当たり2.41ドルで、アナリスト予想の平均2.30ドルを上 回った。サービス契約は105億ドルに減少した。今年はIBMが買収・ 退職関連の一部費用を除く営業利益ベースで決算を発表する最初の年 となる。

ハードウエアの売上高は前年同期比19%増の40億2000万ドルと、 部門別で最大の伸びを示した。ソフトウエアは5.8%増の53億1000 万ドル。新興市場は18%増収だった。粗利益率は44.1%となり、前年 同期の43.6%から拡大した。

マーク・ローリッジ最高財務責任者(CFO)はこの日の電話会 議で、日本の震災の影響は限定的との認識を表明。同社の日本におけ るインフラは「非常に良好な状態」にあり、損害は約2000万ドルにと どまったとした上で、サプライチェーンに対する「目立った影響」は 予想していないと述べた。同社は売上高の約11%を日本から得ている。

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