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新興市場株:1997年以降最長の上昇相場、終えんか-各国の利上げで

新興市場では、1997年以降で最も 長い株式相場の上昇局面が終えんを迎える可能性がある。ブラジルや ロシア、インド、中国の政策金利引き上げにより、企業の利益の伸び が抑制される恐れがあるためだ。

ブルームバーグとモルガン・スタンレーが集計したデータによれ ば、新興市場担当のアナリストが利益予想を引き下げた数は、この2 年で初めて引き上げを上回った。消費関連株は資源株に後れを取り、 小型株のパフォーマンスは大型株を下回っている。同様の展開は2008 年の上昇局面が終わる前兆になった。

MSCI新興市場指数は年初から0.9%上昇。投資信託の投資家は この5カ月で最も速いペースで新興市場株を購入しているが、同指数 の株価純資産倍率(PBR)は約2.1倍と、過去15年の平均を11%上 回る。ソシエテ・ジェネラルやバークレイズ・ウェルスは、インフレ で過去最高水準にある企業の利益率が低下するとして、顧客に新興市 場への投資を減らすよう勧めている。

バークレイズ・ウェルスの投資戦略部門グローバル責任者、ケビ ン・ガーディナー氏(ロンドン在勤)は、新興市場では先進国よりも 「インフレリスクがより一層顕在化している」と指摘。「成長が鈍化し 始める一方で、バリュエーション(株価評価)は最高水準にあるよう だ」と語った。

中国やインドでは3月、高成長が続く両国への資金流入や商品相 場の上昇が政策当局の物価抑制への取り組みの妨げとなる中、エコノ ミスト予想を上回るペースでインフレが加速した。ブラジルでは3月 の消費者物価指数(CPI)上昇率がこの2年余りで最も高い水準に 達し、ロシアのインフレ率も過去最高を記録した2009年10月の水準 まであと0.1ポイントに迫った。

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