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明治安田:円建て債1兆円積み増しへ、震災の影響で調整も-今年度

明治安田生命保険は円建て債券を1 兆円積み増すことなどを盛り込んだ2011年度の運用計画を示した。円 債のほかでは外貨建て債券や外国株式も増やす方針。一方、国内株式や 不動産の保有残高は圧縮する。高松泰治副社長が19日午後の記者説明 会で明らかにした。

円建て債券は安定的に収益を確保する核として、金利水準を見なが ら償還までの期間が長いものを長期間保有する方向で残高を1兆円増 やす方針だ。そのうち年限が10年を越える超長期債が「圧倒的部分を 占める」(高松氏)という。10年度は残高を2兆500億円積み増し、平 均残存年限を1.8年長期化した。

外貨建て債券は金利に着目し、米ドル債中心に投資する。為替リス クをヘッジしないオープン外債は1700億円。ヘッジ付き外債は1000億 円弱増やす。10年度は6400億円積み増し、そのうち5000億円強がオー プン外債だった。外国株式は10年度の500億円増に引き続き、今年度 も新興国の株式ファンドなどの残高を増やす計画だ。

国内株式は価格変動リスク抑制に向け、銘柄も入れ替えながら引き 続き圧縮する。高松氏は「安定的な配当が得られる場合もあるが、とん でもない下げがあるかもしれない」として、簿価ベースで一般勘定資産 の8%程度を占める国内株を7%台に下げる方針だ。保有する東京電力 株は震災後8割前後下落した。

東電株を減損処理

高松氏によると、10年度の約160億円の減損処理額には一部東電株 が含まれるという。保有する東電の社債については「必要不可欠なイン フラを提供している観点から、保有して償還を待つ」と述べた。また追 加融資の要請があった際は、インフラを提供する会社としての観点のほ か「条件面についても勘案」して検討するという。

国内貸付は横ばいとし、不動産は物件の入れ替えなどをしながら圧 縮する計画だ。10年度は国内貸付の残高を2700億円、不動産を200億 円それぞれ圧縮した。

高松氏は東日本大震災に関連して、運用計画を大きく変更すること は考えていないというが、今後その影響が生じ、景気の悪化などがあれ ば「見極めながら微調整する」としている。

3月末時点での同社の一般勘定資産は26兆1600億円。そのうち国 内貸付は16%、円建て債券48%、国内株式11%、外国株式4%、外国債 券8%、不動産4%などとなっている。

明治安田生命の2011年度末の予想水準
(カッコ内は年度中の予想レンジ)
短期金利      :0.0-0.1%     (0.0-0.1%)
10年国債      :1.4%          (1.10-1.50%)
日経平均株価  :11000円        (9000-11500円)
FFレート    :0.0-0.25%    (0.00-0.50%)
米国10年債    :4.1%          (3.2-4.5%)
NYダウ:    :14000ドル      (11500-14500ドル)
ドル/円       :87円           (79-90円)
ユーロ/円     :117円          (105-130円)

--取材協力:野沢茂樹 Editor:Kazu Hirano Tetsuzo Ushiroyama

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 伊藤 小巻 Komaki Ito (813)3201-8871 kito@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 大久保 義人 Yoshito Okubo (813)3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Andreea Papuc +852-2977-6641 apapuc1@bloomberg.net

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