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S&P、米国の指導力を「過小評価」-格付け見通し修正で財務次官補

米財務省のミラー次官補(国際 金融市場担当)は18日、米格付け会社スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)が米国の長期信用格付けのアウトルック(見通し)を 「ネガティブ」に下方修正したことについて、米国の指導力を「過小 評価している」とのコメントを発表した。

次官補はこの中で、「S&Pによるネガティブとのアウトルック 判断は、米国の指導者らが団結して困難な財政面の試練に立ち向かう 能力を過小評価している」と主張した。

S&Pはこの日、米国の長期ソブリン債格付け「AAA」と短期 の格付け「A-1+」を維持するとともに、長期格付けのアウトルッ クを「ネガティブ」と、従来の「安定的」から修正した。「中・長期 的な財政への試練にどう対応するかについて、米国の政策当局が 2013年までに合意に達しないかもしれないという重大なリスクがあ ると当社は考えている」と説明している。

ミラー次官補は、予算削減は「国として十分対応できる範囲」と のオバマ政権の見解をあらためて表明。また、米経済はリセッション (景気後退)から抜け出し力強さを増しつつあるとしたほか、民主・ 共和両党が財政赤字削減の必要性で一致していると語った。

財務省の当局者はワシントンで記者団に対し、借り入れコストの 上昇は見込んでいないとしたほか、投資家はこれまでのところ米国債 の安全性と健全性、そして流動性に対する信頼感を示していると述べ た。同当局者はまた、米国には財政赤字を削減するためのモメンタム (勢い)があり、S&Pは取り組みの進展を見守るべきだと加えた。

この当局者はこのほか、米国の先行きに対するS&Pの判断は政 治的なものだと指摘。また過去に米国は失業と成長に関して、S&P の予想よりも良い結果を出したと続けた。

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