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ECB:追加利上げで「コンセンサス」、流動性措置でも出口前進か

欧州中央銀行(ECB)の政策委 員会メンバーが相次いで追加利上げを示唆した。景気の堅調と高イン フレで追加利上げへのコンセンサスができつつあるもようだ。

政策委メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は16日のワ シントンでのインタビューで、今年さらに0.5ポイントの利上げを見 込む予想には「十分な根拠がある」と発言。ベルギー中銀のクーン総 裁は17日のインタビューで、金融環境は「緩和的過ぎる」と語った。

今月退任するウェーバー・ドイツ連邦銀行総裁も自身の最後とな るG20財務相・中央銀行総裁会議に参加したワシントンで、「インフ レ圧力が大幅に高まっている」とし、現在の政策は「景気支援的で拡 大志向だ」と述べた。また、キプロス中銀のオルファニデス 総裁は14日のブルームバーグラジオとのインタビューで、現在のイン フレ傾向が一時的なもとのとは確言できないと警鐘を鳴らした。

トリシェECB総裁は15日ワシントンで、「経済は自律的な成長 軌道に乗った」と発言。ルクセンブルク中銀のメルシュ総裁は17日の インタビューで、「成長の勢いは引き続き堅固さを増している」とし、 政策は依然「極めて緩和的だ」との認識を示した。

シティグループのユーロ圏チーフエコノミスト、ユルゲン・ミヒ ェルス氏はロンドンから電話で、「明らかに、政策委員会には追加利上 げでコンセンサスができている」と述べた。

ユーロ翌日物無担保金利加重平均(EONIA)先物は年末まで に1.75%への利上げを織り込んでいる。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト調査も同様の予想を示した。現行の政策金利は

1.25%。

ユーロ圏のインフレ率は3月に2.7%に上昇し、ECBが上限と 見なす2%を4カ月連続で上回っている。ECBは4月にほぼ3年ぶ りの利上げに踏み切ったものの、危機対応の緊急措置である市中銀行 への流動性無制限供給は継続している。

ノボトニー氏は「政策金利と流動性供給のいずれもが相当長い期 間、危機モードにあったことは明白だ」とした上で、ユーロ圏全体に ついては「もはや危機の状況ではない。これはECBの政策に反映さ れるだろう」と述べた。

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