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東ソー株反発、福島原発ゼオライト使用を材料視-復興で塩ビ期待も

総合化学大手の東ソー株が一時、 前週末比3.8%高の298円と反発。放射性物質の拡散事故を起こした 東京電力・福島第1原子力発電所で、海中汚染の拡大を防ぐため、汚 染物質の吸着作用がある鉱物ゼオライトを使用したことが分かり、ゼ オライト系吸着剤を手掛ける同社に連想買いが入った。また震災復興 で、塩化ビニル樹脂の需要が増えるとの期待感も出ている。

東電は15日、放射性物質の吸着効果がある鉱物ゼオライトの入っ た土のうを、福島第1原発電近くの海に投入したことを明らかにした。 海水中のセシウムの濃度を減らすのが狙い。

独立系調査会社のTIWの高橋俊郎アナリストはきょうの東ソー 株上昇について、福島第1原発の事故対策でゼオライトが使用され、 連想買いが働いたと指摘。さらに、主力の南陽(山口県)、四日市(三 重県)の両事業所が震災の影響を受けなかったほか、仮設住宅用の雨 どいのサッシなどに使われる塩ビ樹脂で、震災復興需要が発生すると の見方も背景にあるとした。

東電広報部の岩本壮生氏によれば、今回使用したゼオライトは新 東北化学工業(宮城県仙台市)の「ゼオフィル」という製品で、現在 のところ、それ以外の製品は使用していないという。

また、東ソー子会社の大洋塩ビの門田豊常務取締役によると、2010 年度の塩化ビニル樹脂の国内需要量は約105万トンで、東ソーグルー プ全体でそのうちの3割ほどを供給している。

--取材協力:松田潔社、中山理夫、稲島剛史、伊藤小巻 Editor:Shintaro Inkyo

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