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米国債市場で古い銘柄に需要、QE2の完了でも混乱なく通過か

米国債市場では、直近発行され流 動性の高い銘柄に対する古い銘柄のディスカウントが金融危機発生時 以降で最小となっている。米連邦準備制度理事会(FRB)による6000 億ドル(約50兆円)規模の国債購入プログラムの完了が近づいている にもかかわらず、需要が高まっていることを示す動きだ。

バークレイズのデータによると、償還まで10年の古めの銘柄の利 回りは、同時期に償還する直近銘柄の利回りとの差(スプレッド)が

11.4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以内に縮んでいる。 2009年1月にはピークの66.1bpを付けていた。今年2月には一時

6.6bpと、07年5月以来最小を記録した。

こうしたスプレッドの縮小は、FRBの量的緩和策第2弾(QE 2)が6月に終了しても、米国の借り入れコストが急上昇する可能性 は低いことを示唆している。バークレイズのデータによると、スプレ ッドは信用危機が始まる前の5年間よりも今の方が小さい。

ブラックロック(運用資産約3兆5600億ドル)でグローバル金利 投資責任者を務めるエリック・ペリチャロ氏は「米国債市場の機能に 大きな混乱は生じないだろう」と述べ、米国債市場への参加は「高ま るとは言わないまでも、高水準が続くだろう」との見方を示した。

懸念なし

ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらは先週、F RBのQE2終了後の利回り上昇は予想していないとした。クレデ ィ・スイスの債券ストラテジストらは、トレーダーらが相場下落を見 込んだ取引を巻き戻すことにより、米国債利回りは低下する可能性が あると指摘し、「われわれはQE2の終了を懸念していない」とするリ ポートを作成した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーの価格情報によると、先週 の米国債相場は上昇し、指標の10年債利回りは17bp低下し3.41% で終了。2月25日までの5日間以来最大の利回り低下となった。

1985年11月に発行された15年11月償還債(表面利率9.875%) の利回りは、10年11月発行の指標5年債(表面利率1.37%)利回り を16bp下回っている。

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