コンテンツにスキップする

ECBクーン氏:金融政策は依然過度に緩和的-経済見通し良好

欧州中央銀行(ECB)政策委員 会メンバー、ベルギー中銀のクーン総裁は、欧州地域の経済見通しが 良好であることを考慮すると、ECBの金融政策は過度に緩和的であ るとの見解を明らかにした。同総裁はまた、ギリシャには債務再編の 必要がないとの認識を示した。

20カ国・地域(G20)と国際通貨基金(IMF)の会議に出席し た同総裁は17日、ワシントンでブルームバーグとのインタビューに応 じ、欧州域内の成長の兆しを踏まえると、ECBの政策金利は世界的 なリセッション(景気後退)時に設定した水準からの調整が必要だと 発言。「従来の政策金利は危機のさなかでは妥当だっただろうが、恐ら くもはや適切ではないだろう」と語った。

ECBは、ドイツのように好景気に沸く国での引き締めの必要性 と、ユーロ圏周辺国を苦しめるソブリン債危機が利上げで悪化しかね ないリスクとの間でかじ取りしている。銀行間市場のユーロ翌日物無 担保金利加重平均(EONIA)は、ECBが年内に政策金利を1.75% まで引き上げるとの投資家予想を反映している。

こうした予想は現実的かとの問いに対し、クーン総裁は、ECB は「経済統計を毎月点検し、このプロセスをどこまで進められるか判 断するだろう」と述べた上で、「状況が極めて不透明なため、着地点の 目安を示す」のは難しいと語った。

クーン総裁(64)は、状況の評価を行い、利上げの「プロセスを 続ける必要があるかどうかをみる」とした。その上で金融情勢は「依 然として過度に緩和的だ」と付け加えた。

ギリシャ、債務再編の必要なし

同総裁は欧州ソブリン債危機について、各国が悪影響を封じ込め る措置を取っているため、金融市場の指標は「波及が収束した印象」 を与えていると述べた。

ギリシャについて同総裁は、「不均衡」の是正が最初の一歩だと指 摘。「全ての不均衡を是正することがまずは重要だ。その後で初めて他 の課題を検討することができる」と語った。その上で、債務再編がギ リシャには必要かとの質問については、その必要は「全くない」と答 えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE