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中国人民銀:預金準備率引き上げ-周小川総裁は引き締め継続を示唆

中国人民銀行(中央銀行)は流動 性を吸収してインフレを抑制するため、預金準備率の引き上げを発表 した。人民銀の周小川総裁は、金融引き締めが「しばらくの間」続く としている。

人民銀が17日にウェブサイトに掲載した声明によると、預金 準備率は21日から0.5ポイント引き上げられる。これによって、大手 銀行の預金準備率は過去最高の20.5%となる。人民銀は約2週間前に 政策金利を引き上げたばかり。周総裁は16日、預金準備率の絶対的な 上限はないとの認識を示していた。

ソシエテ・ジェネラルは、中国の3月の消費者物価指数(CPI) 上昇率が前年同月比5.4%と2008年以来の高い伸びとなったことで、 来月にも金融危機以後で5度目の利上げが実施される公算が大きいと みている。中国の政策担当者らは、原油などの輸入品価格を押し下げ るため、米国が「大幅に」過小評価されていると指摘する人民元の上 昇加速を容認することを検討する可能性もある。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミス トで、世界銀行で勤務した経験もある劉利剛氏(香港在勤)は、預金 準備率の引き上げについて、「金融を引き締め、銀行の積極的な融資を 当面阻止するのに役立つだろう」と分析。政策担当者は輸入インフレ の抑制で人民元高への依存を強める可能性もあると付け加えた。

ガイトナー米財務長官は、人民元相場の上昇が中国のインフレ抑 制だけでなく、世界的な金融危機の原因の一つとなった経済不均衡の 縮小にも役立つと述べていた。

人民元はさらに上昇か

中国当局が人民元を対ドルで事実上固定する措置をやめた昨年6 月以降、元はドルに対して約4.5%上昇している。先週15日の終値は 1ドル=6.5325元。アナリストの予想中央値によれば、元は年末まで に6.3元に達すると見込まれている。

周総裁は16日、海南省で開かれたボアオ・アジア・フォーラムで、 「われわれの金融政策が適度に緩和的な状態から穏健(慎重)に移行 する動きは今後も続く。その傾向はしばらく続くだろう」と述べ、中 国当局として「インフレに関連する貨幣的要因を取り除く方針だ」と 説明した。

温家宝首相は、2011年通年の消費者物価上昇率を4%に抑えるこ とを目標に掲げている。HSBCホールディングスによると、商品相 場高がインフレ圧力を強める要因となっているものの、引き締め措置 に加えて、比較対象となる前年の数字が高めなこともあって、今年7 -12月(下期)には物価の上昇ペースが鈍る公算が大きい。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの新興市場ストラテジスト、ブ ライアン・ジャクソン氏は、15日発表の3月のCPIの数字に中国当 局が直ちに反応したとした上で、17日の動きは「間もなく追加利上げ が実施されることを示唆している」と指摘。周総裁の姿勢を「タカ派 的だ」と述べ、年内さらに2回の追加利上げが行われるとの見通しを 示した。

--Zheng Lifei, William Bi, Eva Woo, Feifei Shen, Winnie Zhu,and Jin Jing. Editors: Paul Panckhurst, Andrew Blackman.

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 渡辺漢太 Kanta Watanabe +81-3-3201-7113 kwatanabe22@bloomberg.net Editor: Ryoji Uchida 記事に関する記者への問い合わせ先: Lifei Zheng in Beijing at +86-10-6649-7560 or lzheng32@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Paul Panckhurst in Hong Kong at +852-2977-6603 or ppanckhurst@bloomberg.net

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