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G20:不均衡是正へ参考指針で合意-米中7カ国が厳しい監視対象

20カ国・地域(G20)財務相・ 中央銀行総裁会議は、世界経済の成長が脅かされる前に不均衡を見極 め、是正することを目的とした新たな監視システムのガイドライン(参 考指針)で合意した。

ワシントンで開かれたG20会議は15日、共同声明を採択し、閉 幕した。声明では、財政赤字や貿易不均衡といった指標が行き過ぎて いるかどうかを判断する上で活用する4つの手段が説明されている。 この指標のうちの2つで危険な水準が持続していると判断された国は 一段の調査対象となり、改善策が提示される可能性がある。

共同声明は世界経済の回復については、「広がりを見せており、よ り自律的なものとなっている」としながらも、中東・北アフリカ諸国 の社会情勢や日本を襲った大地震が不確実性やエネルギー価格の緊張 を増大させたと指摘した。

G20がガイドラインで合意した計画の目的は不均衡を早期に発 見し、それが世界経済に悪影響を及ぼす前に是正するための政策を策 定することにある。不均衡な貿易や投資資金の流入が信用危機を引き 起こすきっかけとなったことから、新たなプロセス導入によって一段 とバランスの取れた世界景気の拡大が実現できると期待されている。

拘束する網

議長国フランスのラガルド財務相は記者団に対し、「このガイドラ インは、これを違反または尊重しない国々を拘束する網のような役割 を果たす」と述べた。米国や中国を含む7カ国はシステム上重要と判 断され、より厳格な監視を受ける。

この構想については、人民元の一段の上昇を求める米欧諸国に中 国を攻撃する新たな材料を提供するものだとして同国が懸念を示して いたことから、協議は難航した。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替戦略責任者、カミラ・サット ン氏は、不均衡の根本的な原因をめぐる意見の相違や政策変更を強制 するメカニズムの欠如が依然としてこのイニシアチブの弱点だと指摘。 「是正に向けて取り組んでいるが、世界的な不均衡が是正されるまで の道のりは長い」と述べた。

G20はこのほか、経済の下方リスクは依然残るとしたものの、世 界的なエネルギー需要を満たすのに十分な能力はあると指摘。さらに、 「為替レートの無秩序な動きや継続したファンダメンタルズからの乖 離を回避するための」協調強化や国際通貨基金(IMF)の特別引き出 し権(SDR)の構成通貨拡大に向けた道筋づくりなどでも合意した。

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