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4月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商 品相場は次の通り。

◎NY外為: ユーロ下落、債務危機懸念-NZドル上昇

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルと円に対し下落。域 内の債務危機の悪化懸念が強まった。この日はギリシャ10年債と同年 限のドイツ国債のスプレッド(利回り格差)が過去最大の10ポイント に拡大した。

円は主要通貨すべてに対して上昇。中国の3月の消費者物価指数 (CPI)が2008年以来の高い伸びとなったことで、同国が成長抑 制策を講じるとの観測が広がり、成長関連資産への需要が後退した。 ニュージーランド(NZ)ドルは米ドルに対し3年ぶり高値に上昇。 イングリッシュ財務相が、インフレ加速が景気の妨げになることはな いと述べたことが手掛かり。

みずほコーポレート銀行国際為替部の荒井守参事役は、市場が欧 州周辺国の債務問題を注視しており、それがドルと円に対するユーロ の金利差に悪影響を与えているとの見方を示した。

ニューヨーク時間午後5分現在、ユーロは対ドルで前日比

0.4%安の1ユーロ=1.4430ドル(前日は1.4488ドル)。週間で は0.4%安となった。対円では0.8%下げて1ユーロ=119円 96銭(前日120円97銭)。ドルは対円で0.4%値下がりし、1ド ル=83円13銭(前日83円50銭)。

スウェーデン・クローナは対ドルで3日続伸。0.5%高の1ドル =6.1848クローナ。スウェーデン中央銀行が20日の政策決定会合 で政策金利を0.25ポイント引き上げ、1.75%に設定するとの観測が 背景にある。クローナは対ユーロでは0.9%上げて1ユーロ=

8.9243クローナ。

NZドル

NZドルは対米ドルで0.7%上昇し、1NZドル=0.7995米ド ル。イングリッシュ財務相の発言に反応し一時0.8001米ドルと、08 年4月以来の高値を付けた。

イングリッシュ財務相はこの日、中国・海南省で開催されているボ アオ・アジア・フォーラムでブルームバーグテレビジョンのインタビュ ーに応じ、「景気が上向くにつれ、ある程度の圧力は出てくるだろう。 だがインフレに関してはかなり良い状態にある」と語った。

ギリシャ10年債と独10年債のスプレッドは1000ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)を突破し、1999年のユーロ導入以後 で最大となった。

クレジット・デフォルト・スワップ市場では、ギリシャ国債の保証 コストが上昇。CMAのデータによれば、CDSスプレッドは51bp 上昇し過去最高の1147bpとなった。これは、ギリシャが5年以内に デフォルト(債務不履行)に陥る確率が63%あることを示している。

「懸念の強まり」

スタンダードチャータード銀行の米州調査責任者、デービッド・ マン氏は「周辺国のデフォルトをめぐる懸念の強まりが、ユーロに再び 重しとなっている」と分析。「また1ユーロ=1.45ドルを上回る水準 を維持するのも非常に厳しい。この水準は心理的な節目となっている」 と加えた。

ユーロは12、13両日に1.4520ドルと、10年1月以来の高値 を付けた。年初来ではドルに対して7.8%、対円では10%値上がりし ている。

主要6通貨に対するドルの動きを示すインターコンチネンタル取 引所(ICE)のドル指数は0.2%上昇の74.833。週間では0.3% 下落となった。

◎米国株:続伸、製造業や消費者マインド統計予想上回る

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は週間ベースでは2週 連続の下落となった。消費者マインドや製造業の統計が市場予想を上回 ったことを手掛かりに、景気に対する楽観的な見方が強まった。

ダウ工業株30種平均の構成銘柄ではメルクとデュポンの上げが 目立った。顧客の資産総額で独立系証券会社として最大手のチャール ズ・シュワブも高い。同社の決算は収益ともにアナリスト予想を上回 った。一方、コスト増加を背景に利益が市場予想を下回ったグーグル は2008年以来の大幅安。バンク・オブ・アメリカ(BOA)も下 落。同行幹部は融資からの収益が圧迫される可能性があるとの認識を 示した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1319.68。週間で は0.6%下落。ダウ工業株30種平均は56.68ドル(0.5%)上昇 の12341.83ドル。

ブラックロックの投資ストラテジー責任者、ラス・ケステリッヒ 氏は「景気は引き続き拡大し、回復は持続している」と指摘。「今 回の決算期は悪くはないだろう。ただ、良いニュースの多くは既に織 り込まれている。上向きのバイアスがかかった荒い値動きとなるだろ う」と述べた。

消費者マインド指数

公益株とヘルスケア株の両指数がS&P500種の業種別10指 数で値上がり率上位に付けた。

米消費者マインド指数が発表されると、株式相場は上昇に転じた。 4月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は

69.6と、2009年11月以来の低水準だった前月の67.5から上昇。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値

68.8も上回った。

ニューヨーク連銀管轄地区の製造業活動は4月、ここ1年で最も 速いペースで拡大した。同連銀が発表した4月の同地区の製造業景況 指数は21.7と、前月の17.5から上昇した。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は17だった。米連邦準 備制度理事会(FRB)が発表した3月の鉱工業生産指数(製造業、 鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値、2002年=100)は前月 比0.8%上昇。

米シカゴ連銀のエバンス総裁は、低インフレと高失業率の両方が 緩和的な米金融政策の継続を必要とさせているとし、資産バブル発生 の兆候はみられないとの認識を示した。米労働省が発表した3月の米 消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.5%上昇。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値と一致 した。

メルクが高い

メルクは1.9%高。製薬会社で米2位の同社は、関節リウマチ 薬「レミケード」の売上高をジョンソン・エンド・ジョンソン(J& J)と分け合うことで合意した。

チャールズ・シュワブは2.1%高。同社の1-3月(第1四半 期)決算は、利益と収入がアナリストの予想平均を上回った。金利収 入や資産運用の手数料収入の増加が寄与した。

グーグルは8.3%安。同社の2011年1-3月(第1四半期) 決算は、利益がアナリスト予想を下回った。給与やマーケティング費 用の支払いが増えたことが響いた。

BOAは2.4%安。同行の1-3月(第1四半期)決算で、1株 利益は17セントとなり、ブルームバーグがまとめたアナリストの予 想平均に届かなかった。

◎米国債:上昇、欧州債懸念が再燃-コアインフレ減速も材料

米国債相場は上昇。週間ベースで2年債の上げ幅はここ約1年で最 大だった。朝方発表された3月の消費者物価指数(CPI)で、食品と エネルギーを除くコアCPIが予想を下回る伸びだったことが材料視さ れたほか、欧州のソブリン債危機が悪化しているとの見方も米国債の買 いにつながった。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがアイ ルランドの格付けを引き下げたのを手掛かりに、米国債への安全な 逃避先としての買いが集まった。シカゴ連銀のエバンス総裁は、低 いインフレと高い失業率はともに金融緩和継続の必要性を示してい ると述べた。

CRTキャピタル・グループの国債ストラテジスト、イア ン・リンジェン氏は「米国債の上昇は、欧州ソブリン債リスクへの 懸念が再燃したことが要因だ。抑制されたインフレも金融当局の緩 和姿勢を支持し、米国債の上昇につながっている」と話した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーの価格によると、ニュ ーヨーク時間で午後5時9分、10年債利回りは前日比9ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)下げて3.41%。週間では17 bpと、2010年5月以来で最大の下げ。10年債の価格(表面利 率3.625%、償還期限2021年2月)は23/32上げて、101 25/32。

2年債利回りは7bp下げて0.69%と、3月25日以来の低 水準。週間べースでは11bpと、2010年5月以来で最大の低下 となった。

CPI

米労働省が発表した3月の米消費者物価指数(CPI、季節 調整済み)は前月比0.5%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミストの予想中央値と一致した。食品とエネルギーを除 いたコア指数は前月比0.1%上昇。市場予想の0.2%上昇を下回っ た。

10年債と同年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格差 は、2.62ポイント。利回り格差は11日には2.67ポイントと、 2008年3月以来の最大まで拡大した。

米10年債とドイツの同年限国債との利回り格差は3bp。 13日には2bpと、2009年11月以来の最小まで縮小した。

財務省が発表した2月の対米証券投資統計によると、海外投 資家が保有する米国債は0.5%増の4兆4700億ドル。中国の米国 債保有額は1兆1500億ドルと、前月から0.1%減、日本は

0.5%増の8903億ドルと、日本にとって最大だった。

連銀総裁の発言

シカゴ連銀のエバンス総裁はニューヨークで講演し、「現在 のところ、インフレと雇用はともにFRBの目標を下回って推移し ている」と発言。「両方が緩和的な金融政策を必要とさせている」 と述べた。

米金融当局者の間では、米国債購入計画終了後の金融引き締 め時期について意見が分かれている。リッチモンド連銀のラッカー 総裁とフィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は物価について懸念 していると述べている。

また、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は今月11日、東京 都内でのフォーラムで「少なくとも2012年の終わりまでは、米労 働市場では過剰なスラック(たるみ)が見られる可能性が高い。そ れが、早過ぎる政策引き締めに過度に熱心になるべきではないと私 が考える理由だ」と述べた。

◎NY金:最高値更新、1489.10ドル-債務問題で代替投資

ニューヨーク金先物相場は最高値を更新した。欧州のソブリン債 危機が悪化するとの見方を背景に、通貨に替わる資産としての金の魅 力が高まった。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがアイルラ ンドの債務格付けを2段階引き下げ、ユーロの価値が悪化したことを 手掛かりに、金は1オンス=1489.10ドルと最高値を更新した。

キャピトル・コモディティ・サービシズのラニー・コーエン社長 は、「金は通貨に替わって選好されている」と指摘。「ポルトガルと アイルランドの債務危機は悪化している。米国は独自の債務問題を抱 えており、債務はかなり巨額なので量的緩和を続けざるを得ないだろ う」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 6月限は前日比13.60ドル(0.9%)高の1オンス=1486ドルで 終了した。週間では0.8%高。

◎NY原油(15日):3日続伸、経済統計で米経済の先行きを楽観

ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。消費者信頼感と鉱工業生 産指数が予想を上回り、最大の原油消費国である米国の経済に対する 楽観が広がった。

4月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は

69.6と、2009年11月以来の低水準だった前月の67.5から上昇。 米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した3月の鉱工業生産指数は 前月比0.8%上昇し、5カ月連続での上げとなった。

コンサルティング会社、プレステージ・エコノミクス(テキサス 州オースティン)のジェイソン・シェンカー社長は、「きょうの数字 は米国経済が力強く持ち直しつつあることを物語っている」と指摘。 「原油価格の高騰にもかかわらず、世界経済は回復軌道に乗っている」 と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比1.55ドル(1.43%)高の1バレル=109.66ドルで終えた。こ の1年間では28%の上昇。

◎欧州株:上昇、米消費者信頼感を好感-好業績でネスレが高い

欧州株式相場は上昇。ネスレやシンジェンタの業績が好感された。 予想を上回った米消費者信頼感も買いを後押しした。

スイスの食品メーカー、ネスレは2.4%高。本業による売上高 の伸び率がアナリストの予想以上だった。スイスの農薬会社、シンジ ェンタも高い。同社売上高はアナリスト予想のレンジ上限と一致した。

英ソフトウエアメーカーのマイクロフォーカス・インターナショ ナルが安い。ナイジェル・クリフォード最高経営責任者(CEO)の 辞任が売りにつながった。

ストックス欧州600指数は前日比0.3%高の277.78で終了。 週間ベースでは1.4%下げた。

ピーター・オッペンハイマー氏率いるゴールドマン・サックス・ グループのアナリストチームは15日付のリポートで、「われわれの 中心的なシナリオでは力強い景気拡大に低金利、業績の高い伸び、魅 力的なバリュエーション(株価評価)が重なって原動力になる」との 予想に基づき、株式を選好していると記し、「その他の資産クラスと 比較して株式は魅力的だ」と説明した。

4月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報)は

69.6と、2009年11月以来の低水準だった前月の67.5から上昇。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値

68.8も上回った。

15日の西欧市場では、18カ国中11カ国で主要株価指数が下落 した。中国の3月の消費者物価指数(CPI)は2008年以来の高 い伸びを記録したことから追加引き締め観測が強まり、ストックス欧 州600指数は伸び悩んだ。

シンジェンタは0.7%上げた。マイクロフォーカスは7.8%の 大幅安。

原題:European Stocks Rise on Nestle Results,

◎欧州債:アイルランド債下落-ギリシャ債スプレッド1000bp

欧州債市場ではアイルランドの国債相場が下落。米格付け会社ム ーディーズ・インベスターズ・サービスがアイルランドの格付けを投 資適格級の最低に引き下げ、欧州高債務国の国債は3日連続で売られ た。

ギリシャ10年債と同年限のドイツ国債のスプレッド(利回り格 差)は1000ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大し た。スペイン国債は3日続落。ユーロ圏インフレ率の上昇を背景に、 ドイツ2年債も下げた。

ムーディーズはこの日、アイルランドの格付けを「Baa3」と し、従来の「Baa1」から引き下げた。見通しは「ネガティブ」の まま。ドイツのショイブレ財務相は独紙ウェルトに対し、ギリシャは 債務負担の再交渉を余儀なくされる可能性があると発言していた。

DZ銀行のストラテジスト、グレン・マルシ氏(フランクフルト 在勤)は、「この数日間、周辺国に関する悪材料が多数出てきた」と 述べ、「短期にしてはかなり多く、スプレッドに大きく影響した」と 続けた。

ロンドン時間午後4時42分現在、アイルランド10年債利回り は前日比38bp上昇の9.72%と、6日以来の高水準。同国債(表 面利率5%、2020年10月償還)価格は1.875ポイント下げ

71.52。アイルランド5年債利回りは49bp上げ10.15%。

ギリシャ10年債と独10年債のスプレッドは1000bpを突破 し、1999年のユーロ導入以後の最大となった。ギリシャ10年債利 回りは13.83%に上げ、過去最高を更新。ギリシャ政府はこの日、 財政赤字削減目標の達成に向け、一段の財政緊縮策と資産売却を合わ せ760億ユーロ規模の追加措置を発表した。

ドイツ10年債利回りは前日比5bp低下の3.38%となった。

◎英国債:上昇、利上げ観測後退で-週間で1カ月ぶりプラス

英国債相場は上昇。経済統計で景気回復の足踏みが示唆されたこ とから、利上げ観測が後退した。週間ベースでは1カ月ぶりのプラス となった。

10年債利回りは先月29日以来の低水準を付けた。イングラン ド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のセンタンス委員は、 世界的な需要拡大が後押しする景気回復のペースに英住宅市場は遅れ をとり、低迷は長引く可能性があると語った。今週発表された経済統 計で、3月の英インフレ率が鈍化したほか、英国小売協会(BRC) がまとめた小売売上高は過去最大の落ち込みとなった。

エボリューション・セキュリティーズ(ロンドン)のアナリス ト、エリザベス・アフセス氏は、「インフレ鈍化は一部のMPCメン バーに様子見継続を納得させたと考えられる」と述べ、「ほぼ確実視 されていた5月利上げは今や不透明となり、今週の利回り動向に反映 された」と続けた。

ロンドン時間午後4時6分現在、10年債利回りは前日比8ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.61%。前週末比 では19bp下げ、週間ベースでは3月18日終了週以来で初の低下 となった。2年債利回りもこの日3bp下げ1.22%。前週末は

1.40%だった。

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