米モルガンS、中国発のサイバー攻撃受ける-グーグル侵害と同一犯

企業の合併・買収(M&A)アド バイザー業務で世界首位の米モルガン・スタンレーは、2010年1月に 米グーグルのコンピューターをサイバー攻撃したのと同じ中国に拠点 を置くハッカーたちに社内ネットワークを不正侵入された。モルガ ン・スタンレーを担当するコンピューターセキュリティー会社HBゲ ーリーから盗まれた電子メールで分かった。

HBゲーリーからの電子メールは、モルガン・スタンレーは厳重 に管理していた企業秘密を不正侵害されたと考えていると指摘。一連 のサイバー攻撃の標的となった最初の金融機関だとHBゲーリーは特 定した。

HBゲーリーの上級セキュリティー・エンジニア、フィル・ウォ リッシュ氏は、モルガン・スタンレーが「本物のオーロラ作戦の攻撃 で大きな打撃を受けた」と記した。同氏は、いわゆる「オーロラ作戦」 と呼ばれるサイバー攻撃を詳述したモルガン・スタンレーの内部報告 書を読んだと述べている。

コンピューターセキュリティー会社のマカフィーは、攻撃者が「オ ーロラ作戦」と呼ぶこの攻撃をサイバーセキュリティーの重大な転機 だと指摘している。情報技術(IT)セキュリティーサービスを提供 するテレマーク・ワールドワイドのクリストファー・デイ上級副社長 によれば、この攻撃を受けたことが知られている企業の数は当初20- 30社と推定されていたが、今では200社を超えている。

HBゲーリーのメールは、モルガン・スタンレーから盗まれた情 報の内容や標的となった事業部門には言及していない。モルガン・ス タンレーの広報担当、サンドラ・ヘルナンデス氏はこれについて具体 的な言及を控えた。米連邦捜査局(FBI)幹部のスティーブン・チ ャビンスキー氏によると、中国に本拠を置く企業が関与するM&Aに 関連する情報をハッカーが狙うケースが増加しているという。

在米中国大使館の王保東報道官は28日、電子メールで、サイバー 攻撃は国際的な問題であり、中国政府の多くのウェブサイトも被害に 遭っていると述べた。その上で「ハッカー行為に対する中国の姿勢は 明確かつ一貫したもので、関連する国内法と規制が整備されており、 ハッカー行為を撲滅するために常に他の国々と協力する用意がある」 と説明した。

HBゲーリーからのメールは、アノニマスと呼ぶハッカー集団が 同社のコンピューターネットワークから盗み出し、インターネット上 に投稿した。

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