財務省:介入額は2月もゼロ-5カ月連続、円は一進一退・株価堅調

日本政府による2月の為替市場介 入額はゼロ円だった。円相場は一進一退で、国内株価もおおむね堅調。 景況感は改善している。過度の円高で輸出企業の採算悪化や株安が進 み、世界的な金融危機後の景気回復が腰折れする懸念は薄れている。

財務省が28日夜に発表した1月28日から2月24日までの「外国 為替平衡操作の実施状況」で分かった。介入額ゼロは5カ月連続。政 府・日本銀行は昨年9月15日、2004年3月以来6年半ぶりに為替市 場介入に踏み切り、単日では過去最大となる2兆1249億円の円売り・ ドル買いを実施したが、以後は介入していない。03年初から04年3 月にかけては、介入額が約35兆円に及んだ経緯がある。

政府はなお、円急騰時には円売り介入も辞さない構えだ。1月24 日に閣議決定した11年度の経済見通しと経済運営の基本的態度でも 「必要な時には為替介入を含め断固たる措置を取る」と表明。野田佳 彦財務相は今月25日の閣議後会見で、リビアなど中東情勢の緊迫化を 受けた原油・為替・株式などの市場動向や実体経済への影響を「よく 注視していきたい」と語った。

円の対ドル相場は4日に一時1ドル=81円13銭に上昇。約1カ 月前につけた年初来高値80円93銭に迫ったが、16日には約2カ月ぶ りに83円98銭まで下落。ユーロに対しても22日に1ユーロ=114円 19銭と、3カ月ぶりの安値をつける場面があった。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が1月 27日に日本の長期国債格付けを引き下げたのに続き、今月22日には ムーディーズ ・インベスターズ・サービスも日本政府の格付け見通し を「ネガティブ」に変更した。ただ、市場では中東情勢への懸念によ るリスク回避志向が優勢となり、円・ドル相場は月末にかけ、81円台 後半まで下げ幅を縮小。17日に約9カ月半ぶりの高値を記録した日経 平均株価も1万500円を割り込む場面があった。

円は昨年11月1日に一時80円22銭に上昇。1995年4月の戦後 最高値79円75銭まで50銭弱に迫った。しかし、米国が量的金融緩和 政策を導入した後は米金利が上昇に転じ、円安・ドル高が進行。12月 15日には一時84円51銭と、約2カ月半ぶりの安値をつけていた。

Editor:Joji Mochida, Hidenori Yamanaka, Hideki Asai

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