英太陽光発電の「ゴールドラッシュ」終了か-政府、奨励策縮小を検討

英イングランド地方のコーンウォ ール州は5カ月前、16億ドル(約1300億円)に上る太陽光エネルギ ー投資の「ゴールドラッシュ」を期待していた。英政府の政策がその期 待を阻むことになるかもしれない。

太陽光発電による電力は、2012年4月まで市場価格を上回る水準 が保証されていたが、中央政府は今月、発電施設が過多になる可能性が あるとして奨励制度とプロジェクト規模の縮小を検討していると発表し た。

太陽光発電の急増はスペインで一時的な活況と不況を生み出し、チ ェコでも同様の状況が予想されている。これを防ぐため、英国は欧州の どの国より速く太陽光発電急増の抑制に動いている。キャメロン英首相 が景気回復を目指すなか、このリスクが環境関連の「グリーンジョブ」 創出につながる投資を遠ざけている。

英南西部の端に位置するコーンウォール州政府の再生可能エネルギ ー担当マネジャー、ティム・ジャーマン氏は「これにより、太陽光発電 市場は完全に息の根を止められるだろう。投資家はおじけづき始めてい る」と語る。

シャープは、英政府の方針は業界に悪影響を及ぼす可能性があると 指摘する。同社はウェールズにあるソーラーパネル工場の製造能力を倍 増させ、1100人を雇用している。

既に関連各社は投資を控え始めている。英マトリックス・グループ とインジーニアス・メディア・ホールディングスは計5500万ポンド (約72億4000万円)の調達を目指していた太陽光発電関連ファンド の運営を停止した。ロー・カーボン・ソーラーは年金基金から確保した 7000万ポンドを支出することができない状態であることを明らかにし た。

クリーンエネルギー電力小売り会社、英グッド・エナジー・グルー プのジュリエット・ダベンポート最高経営責任者(CEO)は、太陽光 発電による電力の購入目標100メガワットのうち契約を締結できるのは わずか4%にとどまる可能性があるとの見方を示す。

ダベンポート氏は「非常に急速に発展し、投資を引き付けている初 めての産業だった。突然支援を中止され、皆『将来はどうなるのだろ う。北米に渡ってそこで開発し英国のことは忘れるべきなのか』と言っ ている」と指摘した。

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