香港の人民元建て「点心債」、今年の発行規模は3倍増に-ドイツ銀行

香港の人民元建て債「点心債」は、 供給を上回る旺盛な需要を背景に今年の発行額が3倍余りに増加し、 1500億元(約1兆8600億円)に達する見込みだ。ドイツ銀行が見通 しを明らかにした。

ドイツ銀行がロンドンで24日開催した「グローバル人民元ボン ド・コンファレンス」でのプレゼンテーションによると、点心債の年 間発行額は2013年には最大で3000億元に拡大する可能性がある。昨 年は424億元、09年は160億元だった。

ドイツ銀の債券組成部門グローバル責任者、ハカン・ウォーリン 氏は、点心債市場の成長ペースが「常に予想を上回ってきた」と指摘。 「オフショア人民元建て債市場の発展に対する関心は、世界的に非常 に大きい。ゆくゆくはドル、ユーロ建てに次ぐ規模の国際債券市場に なると考えている」と話す。

中国はドルへの依存を軽減するため、黎明(れいめい)期にある 点心債市場の育成や、元建て貿易・投資の推進に取り組んでいる。点 心債は投資家が償還まで保有する傾向が強く、限られた売買しか行わ れていなかった。ドイツ銀行によれば、最も流動性の高い銘柄でも買 いと売りの気配値の差(スプレッド)が35-70ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)に達していた。

香港の人民元建て預金残高は、元先高観に支えられて、昨年10- 12月期に2倍強増加し、3149億元となった。ドイツ銀行は年内に5000 億元、14年までに2兆元に達し、債券発行増加分を優に吸収する可能 性があるとみている。

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