ドラギ伊中銀総裁:銀行の資本増強、利益再投資と内部留保の活用を

【記者:Sonia Sirletti】

2月26日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)の政策委員 会メンバー、イタリア銀行(中央銀行)のドラギ総裁は同国の銀行に 対し、バランスシート強化のために利益を再投資するよう強く促し、 新たな資本規制の要件が適用されるのを待たずに資本増強のための資 金調達に動くことに期待を表明した。

ドラギ総裁は26日にベローナで行った外国為替トレーダー向け のスピーチで、「銀行は新たな資本規制の完全な導入に備えるため、特 に内部留保の活用を通じて資本増強に着手する必要がある」と発言。 「利益への配慮のために慎重さを犠牲にすべきではない」と語った。

ウニクレディトやインテーザ・サンパオロ、バンコ・ポポラーレ などイタリアの大手銀行は、戦後最悪のリセッション(景気後退)を 受けて、コスト削減のほか、非中核資産やリスクウエートの高い資産 を圧縮することで資本増強を進めている。米格付け会社ムーディー ズ・インベスターズ・サービスによれば、昨年7月の欧州連合(EU) 銀行ストレステスト(健全性審査)で問題なしとされたイタリアの金 融機関の資産の質や自己資本比率は、欧州の平均を下回っている。

ドラギ総裁によると、イタリアの5大銀行グループの昨年9月末 時点の中核的自己資本(ティア1)比率は9%で、狭義の中核的自己 資本(コアティア1)比率も2007年末の5.7%から7.9%に上昇した。

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