【クレジット市場】豪中銀、政策金利据え置きへ-インフレ期待は上昇

オーストラリア市場はインフレ 期待が過去1年余りで最も高まっていることを示唆しているが、同国 中銀は政策金利引き上げに向けた動きを見せていない。

スティーブンス総裁率いるオーストラリア準備銀行(中央銀行) は3月1日の金融政策決定会合で、政策金利であるオフィシャル・キ ャッシュレートの誘導目標を4.75%で据え置くとみられる。同国の 銀行間金利先物によると、準備銀が7-9月(第3四半期)末まで利 上げを実施しない確率が52%。1年物インフレスワップ(物価連動 型金利スワップ)は今年1-3月(第1四半期)にこれまで57ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇と、2009年第3四半期 以来の大幅上昇となっている。

中国人民銀行(中銀)や欧州中央銀行(ECB)がインフレ阻止 のために利上げをしたり、金融政策の一段の引き締めの必要性を示唆 する中で、オーストラリア準備銀の政策金利据え置き姿勢は対照的だ。 同準備銀は09年10月から10年11月にかけて7回の利上げを実施 したが、洪水とサイクロンの被害からの復興を図る中、物価抑制より も経済成長を優先している。

HSBCホールディングスのチーフエコノミストで、オーストラ リア準備銀に勤務した経歴を持つポール・ブロクサム氏(シドニー在 勤)は「物価に関するリスクは、ほぼ全て上振れ方向だ」と指摘。電 力価格や賃金などの上昇圧力が強まる中、消費者物価の伸びを抑えて いる豪ドル高や家計支出の低迷などの要因は長続きしない可能性が高 いとの見通しを示した。

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