中国銀行株、年内は低調に推移か-インフレと景気鈍化で利益圧迫も

【記者:Bloomberg News】

2月28日(ブルームバーグ):中国の銀行は過去最高益が見込まれ るものの、株価は2年ぶりの割安な水準にあり、年内は低調な動きが 続きそうだ。投資家はインフレ加速と景気鈍化で利益が損なわれると みている。

昨年の銀行決算が約25%の増益となり、不良債権比率も低下した とみられるが、それでも銀行株の魅力は過去3カ月で失われた。ブル ームバーグのデータによると、中国の5大銀行(時価総額は計7710 億ドル=約63兆円)の予想株価収益率(PER)は平均8.5倍と、世 界の大手20行の10.4倍を下回っている。インドの5大銀行は平均19 倍だ。

銀行株は増益と割安なバリュエーション(株価評価)にもかかわ らず、投資家を引き付けられないでいる。中国政府がインフレ対策の 強化を迫られることで、これまで融資需要を促してきた経済成長の足 が引っ張られるのではないかと投資家は懸念している。格付け会社フ ィッチ・レーティングスによると、今年の経済成長率は9%と、10年 ぶりの低いペースにとどまる恐れがある。

大成基金管理のポートフォリオマネジャー、リ・ミン氏は「マク ロ経済のバロメーターである銀行はインフレや金融引き締めにより敏 感だ」と指摘。「銀行株に対する信認の欠如は結局のところ、景気信頼 感のなさを反映している」と述べた。

ブルームバーグのデータによると、米資産運用会社ブラックロッ クや米生命保険大手プルデンシャル・ファイナンシャルを含む国際機 関投資家は昨年10月以降、中国工商銀行(ICBC)の香港上場株の 保有を6600万株減らし、中国建設銀行についても持ち高を12億7000 万株圧縮した。

ブラックロックの投資戦略責任者(サンフランシスコ在勤)、ラ ス・ケステリッヒ氏は「中国が現時点で直面する大きな難題がインフ レであるのは明らかだ」とした上で、「投資家が短期の対中投資を行う 際の主な注目点は、中銀がインフレ抑制に成功しているかどうかだ。 われわれは1-6月(上期)は新興市場ではなく先進国市場をオーバ ーウエートにしたいと考えており、インフレがまさにその理由だ」と 説明した。

--Luo Jun. Editors: Robert Friedman, Philip Lagerkranser

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 山口裕子 Yuko Yamaguchi +81-3-3201-8984 yuyamaguchi@bloomberg.net Editor: Ryoji Uchida 記事に関する記者への問い合わせ先: Luo Jun in Shanghai at +8621-6104-7021 or jluo6@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Philip Lagerkranser at +852-2977-6626 or lagerkranser@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE