世界の債券相場が08年以来最長の下げ、ジャンク債は景気回復示唆

債券市場の投資家は世界景気に 対して3年前の信用危機以降で最高の信頼感を示している。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのグローバル・ ブロード・マーケット指数によれば、債券利回りは4カ月連続で上昇 し、債券相場は2008年6月以降で最長の下げを記録した。同指数は 1万9000種類以上の債券(総額約39兆ドル)を対象に算出する指数。 米国債やマイクロソフトの社債など最上級格付け債の価格が下落する 一方で、最も高リスクの社債は8年で最大のリターンを見せている。

先週の債券相場は中東・北アフリカの政情混乱を背景に上昇した ものの、8月以降でみると債券価格は3.54%下落した。株価指標のM SCI世界指数は24%上昇し、米国の消費者信頼感指数は今月20日 終了週に08年4月以来の高水準に達した。

製造業は世界的に拡大しており、米供給管理協会(ISM)の製 造業景況指数は1月に04年5月以来の高水準に達した。中国の昨年 12月の工業生産は前年同月比13.5%増加。欧州のサービス業と製造 業の景気指数は2月に上昇した。

グローバル・ブロード・マーケット指数によると、市場金利は1 年余りぶりの高水準にあり、昨年8月31日に付けた2.14%から3% に上昇している。デフォルト(債務不履行)リスクが最も低いとされ るソブリン債は8月以降、金利再投資ベースのリターンがマイナス

2.99%。米国債はマイナス2.88%。マイクロソフトが昨年9月に発 行した社債(表面利率3%、20年10月償還)の利回りは先週、

3.88%に上昇した。

こうした債券市場で異彩を放っているのは高利回り債だ。米格付 け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの格付けで「Baa 3」より下を示すこれらの債券は今年のリターンがプラス3.48%と、 03年の同時期のプラス3.89%以来の好調ぶりであることがBOAメ リルリンチの指数で示されている。米国のジャンク債利回りは今月22 日に過去最低の7.29%を付けた。

投資家がデフォルトリスクを低めに見ているのは世界経済の拡大 見通しが背景。国際通貨基金(IMF)のデータによると、世界経済 は今年4.22%、12年は4.54%の成長となる見通し。09年はマイナ ス0.58%成長だった。ムーディーズ・キャピタル・マーケッツ・グル ープのチーフエコノミスト、ジョン・ロンスキ氏は「世界経済の明る い見通しが要因だ」と指摘し、3%以上なら健全だと語った。

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