今週の米経済指標:2月の非農業部門雇用者数、19万人増に加速か

今週発表の米経済指標では、2 月の雇用者数の増加ペース加速が示される見込みだ。気温がおおむね 平年並みに戻ったことや製造業の好調が背景にある。

米労働省が3月4日発表する2月の非農業部門雇用者数は、ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト59人の調査中央値で 前月比19万人増加と、2010年5月以来の大幅な伸びが予想されて いる。1月は大雪の影響で同3万6000人増にとどまっていた。一方 で同時に発表される2月の失業率は9.1%と、1月の9%から悪化す る見通しだ。

米ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライア ン・スウィート氏は、雇用者数について「天候要因でゆがめられる見 通しなので、1月と2月の数字を平均することが重要になる」と指摘。 「ゆっくりと正しい方向に向かいつつあるが、われわれが望むほど速 くは改善していない」と述べた。

米気象庁(NWS)によると、2月の雇用統計を調査した週の気 温は、一部を除いて平年に近かった。スウィート氏は、1月は悪天候 のために雇用者数が約10万人減ったと推計。「2月にはその分が戻 るはずだ」と話す。

失業率は、予想通りであれば1年10カ月連続で9%以上となる。 この水準での高止まりは、月次統計を開始した1948年以降で最長。 ただ失業率は、昨年11月から今年1月の間に0.8ポイント下がって いる。

FRB議長の議会証言

企業は新たな設備に投資し、輸出も増えている。半導体最大手の 米インテルなどは、新工場の建設と採用拡大を発表した。しかし、米 連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は、今週予定される 議会の委員会での証言で、拡大ペースに満足していないことや失業率 低下には時間がかかるとの認識をあらためて示すとみられる。同議長 は、3月1日に上院銀行住宅都市委員会で、2日には下院金融委員会 で、金融政策に関する半期に一度の議会証言に臨む。

製造業が景気拡大に引き続き寄与している。米供給管理協会(I SM)が3月1日に発表する2月の製造業景況指数は60.8と、前月 と同水準が見込まれている。同指数は50を超えると製造業活動の拡 大を示す。

4日の雇用統計で示される製造業雇用者数は、前月比2万5000 人増の予想。1月は同4万9000人増と、1998年8月以来の大幅な 伸びとなった。米商務省が同日発表する1月の製造業受注額は前月比 2%増と、昨年9月以来の大幅増が予想されている。

このほか、3日発表の2月のISM非製造業景況指数は59.4と、 この5年余りの最高水準となった前月から横ばいの見通し。

米商務省が今月28日に発表する1月の個人消費支出(PCE) は前月比0.4%増と、昨年12月の同0.7%増から伸びが鈍化する見 通し。エコノミストらは、支出の増加は食品・燃料コストの上昇によ るところが大きいとみている。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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