2月25日の米国マーケットサマリー:株が上昇、消費者信頼感改善

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3752 1.3800 ドル/円 81.66 81.89 ユーロ/円 112.29 113.02

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,130.45 +61.95 +.5% S&P500種 1,319.89 +13.79 +1.1% ナスダック総合指数 2,781.05 +43.15 +1.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .71% -.02 米国債10年物 3.41% -.04 米国債30年物 4.50% -.04

商品 (中心限月)   終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,409.30 -6.50 -.46% 原油先物 (ドル/バレル) 98.19 +.91 +.94%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、スイス・フランが大半の主要通 貨に対して下落。リビアの政情不安が世界の原油市場に混乱をもたら すとの懸念が緩和するなか、逃避通貨としてのフランの魅力が減退し た。

円はドルに対して年初来最長の8営業日続伸。昨年第4四半期 (10-12月)の米経済成長率は速報値から下方修正された。スイ ス・フランはドルに対して過去最高値から下落。サウジアラビアと米 国、国際エネルギー機関(IEA)が前日、原油供給に支障が出ても 補えるとの見方を示した後、原油が1バレル=100ドルを下回ったこ とが背景。この日の株式相場は値上がりした。

テンパス・コンサルティングの資本市場担当バイスプレジデント、 グレッグ・サルバッジオ氏(ワシントン在勤)は「原油供給をめぐる 不安が薄れるなか、スイス・フランと円に資金を投じていた市場参加 者は、持ち高の解消を進めている」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時32分現在、スイス・フランはドルに 対して前日比0.2%安の1ドル=92.85サンチーム。一時は

92.27サンチームと、少なくともブルームバーグが記録を開始した 1971年以来の最高値を付けた。スイス・フランはユーロに対して

0.1%高の1ユーロ=1.2768フラン。ドルはユーロに対して

0.3%高の1ユーロ=1.3753ドル。ドルは対ユーロで週間では

0.4%安。

円はドルに対して0.1%高の1ドル=81円79銭。円はユーロ に対して0.5%高の112円47銭。

◎米国株式市場

米株式市場は上昇。2月の米消費者の信頼感が予想以上に上昇し、 3年ぶりの高水準を記録したのが背景。

航空機メーカーのボーイングは上昇。欧州の航空宇宙・防衛 関連企業EADSとの受注合戦に勝利し、米軍から空中給油機のプ ログラムを受注(350億ドル)した。半導体のインテルも高い。ア ナリストによる買い推奨が手掛かりだった。インターネットベース の顧客管理ソフト販売最大手セールスフォース・ドット・コムは、 売上高予想がアナリストの見通しを上回ったのが好感された。

ニューヨーク時間午後4時現在の暫定値では、S&P500種 株価指数は前日比1.1%高の1319.88。週間ベースでは1.7%安 と、昨年11月以来で最大の下げだった。ダウ工業株30種平均は

61.95ドル(0.5%)上げて12130.45ドル。

クリスティアナ・バンク・アンド・トラストの運用担当者、 トーマス・ニューハイム氏は、「米国は持続的な回復期にある」と 述べ、消費者信頼感が予想を上回った。企業の業績も良好だ。経済 成長が後退するとは考えていない。株式相場は上昇傾向にある」と続 けた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が週間ベースで昨年5月以来の大幅高。 リビア騒乱で安全を求める買いが入った。原油高が景気腰折れにつな がるとの懸念が強まったことも買い材料。

第4四半期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)改 定値が予想を下回り、国債利回りは2日連続で低下した。株価が上昇 し、スイス・フランが逃避需要の弱まりを映して下落したものの、30 年債利回りは過去1カ月の最低水準に低下した。ニューヨーク連銀が 72億ドル相当の2018年5月-21年2月償還債を購入したことも 相場を支えた。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト 兼エコノミスト、ガイ・リーバス氏は「中東情勢というリスクがある ため、市場は売り持ちを敬遠している。週末で流動性は低下するがイ ベントリスクは低下せず、市場は逆をつかれるのを望んでいない」と 指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時31分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)低下の3.42%。10年債(表面利回り

3.625%、償還2021年2月)価格は8/32高の101 23/32。利 回りは週間では2010年5月21日以来で最大の16bp低下。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。2週間ぶりに値下がりした。前 日までは昨年8月以来最長の連続高を記録していた。

前日までの8営業日は、中東や北アフリカの政情不安を背景に上 昇していた。相対力指数(14日ベース)は過去2日間に70を上回 り、反落の兆候を示唆していた。金は今月に入って5.6%上げ ている。先月は6.1%値下がりしていた。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)の ヘッドディーラー、フランク・マギー氏は、「金相場には調整がみら れたが、地政学的に不安定な状態が収束にはほど遠いため、金には新 たな買いが入るだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 4月限は前日比6.50ドル(0.5%)安の1オンス=1409.30ド ル。週間では1.5%高と、5週連続の上昇。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は週間ベースで2年ぶりの大幅上昇 を記録した。リビアの減産につながった騒乱が中東のほかの地域にも 波及するとの懸念が背景にある。

リビアでは原油生産が最大で3分の2は削減されたとの見積も りを手掛かりに、前日は2年5カ月ぶりの高値に急上昇。サウジアラ ビアと米国、国際エネルギー機関(IEA)がリビアからの供給が絶 たれても補うことができるとの見方を示した後は、1バレル=100ド ルを割り込んだ。昨年第4四半期(10-12月)の米経済成長率は伸 びが市場予想を下回った。

PFGベストの調査部門バイスプレジデント、フィル・フリン氏 (シカゴ在勤)は、「この週末のリビア情勢の行方をめぐる懸念で、 原油はさらに一段高となる可能性もある」と指摘。「サウジアラビア とIEA、米政府による保証は不安の緩和に役立ったが、これでは十 分でないかもしれない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比60セント(0.62%)高の1バレル=97.88ドルで終了。前日 は103.41ドルに上昇し、日中としては2008年9月29日以来の 高値となった。この1年間では25%の値上がり。期近物は週間で 14%高と、09年2月27日終了週以来の大幅な上げ。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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