米国債(25日):週間で5月以来の大幅高、リビア騒乱で

米国債市場では10年債が週間 ベースで昨年5月以来の大幅高。リビア騒乱で安全を求める買いが入 った。原油高が景気腰折れにつながるとの懸念が強まったことも買い 材料。

第4四半期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)改 定値が予想を下回り、国債利回りは2日連続で低下した。株価が上昇 し、スイス・フランが逃避需要の弱まりを映して下落したものの、30 年債利回りは過去1カ月の最低水準に低下した。ニューヨーク連銀が 72億ドル相当の2018年5月-21年2月償還債を購入したことも 相場を支えた。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト 兼エコノミスト、ガイ・リーバス氏は「中東情勢というリスクがある ため、市場は売り持ちを敬遠している。週末で流動性は低下するがイ ベントリスクは低下せず、市場は逆をつかれるのを望んでいない」と 指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後5時5分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)低下の3.41%。10年債(表面利回り

3.625%、償還2021年2月)価格は9/32高の101 24/32。利 回りは週間では2010年5月21日以来で最大の17bp低下。

S&P500種株価指数は1.1%上昇。ニューヨーク原油先物4 月限は今週14%上昇。前日には1バレル=103.41ドルに上昇し、 日中としては2008年9月日以来の高値をつけた。

リビア

リビアの最高指導者カダフィ大佐は25日、首都トリポリにある 緑の広場で演説し、集まった支持者に反体制勢力から国を守るよう訴 えた。サウジアラビアと米国、国際エネルギー機関(IEA)は前日、 リビアからの供給が絶たれても補うことができるとの見方を示した。

リーバス氏は「原油価格の高騰が続くなら、原油相場が5ドル上 昇するごとに国内総生産(GDP)は0.2-0.3ポイント押し下げ る」と指摘した。

昨年第4四半期(10-12月)の米経済成長率は年率2.8%と、 速報値から下方修正された。州や地方自治体の支出削減が影響した。 エコノミストの予想中央値も下回った。

米国みずほ証券のチーフエコノミスト、スティーブン・リチュー ト氏は「GDPは予想されていなかった下方修正となった。原油が経 済を主導していることを示した」と述べた。

GDP予想を下方修正

JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト(ニュー ヨーク在勤)、マイケル・フェロリ氏は第1四半期の成長率見通しを 年率3.5%と、従来の4%から下方修正。25日付の顧客向け電子メ ールで「消費者は年初に少しつまずいた。最近のエネルギー価格高騰 はかなりの向かい風だ」と指摘した。

通常の10年債とインフレ連動国債(TIPS)10年物の利回 り差は前日に2.44ポイントと、昨年4月以来で最大に拡大した。

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