KDDI:「チャンピオンを半年独占」で差別化-スマートフォン戦略

国内携帯電話2位KDDIは、スマ ートフォン(多機能携帯)差別化のため、人気ソフトウエアを端末に他 社に先んじて導入し、半年程度は独占的に搭載する戦略を今後も推進す る方針だ。コンテンツ(情報の内容)戦略を統括する高橋誠執行役員専 務が25日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで語った。

スマートフォン市場では現在のところ、同3位ソフトバンクモバイ ルが代行販売している米アップルの「iPhone(アイフォーン)」 が優勢。KDDIや同首位NTTドコモは米グーグルの基本ソフト「ア ンドロイド」搭載機種で追い上げている。

高橋氏はインタビューで、KDDIのソフト戦略の例として、昨年 10月に発表した、格安通話サービスを提供するルクセンブルクの企業ス カイプ・テクノロジーズのソフト搭載などを挙げた。そのうえで「チャ ンピオンを連れてきて商品を差別化し、携帯電話事業の競争力を回復す ることに第一のプライオリティを置いている」と述べた。

同氏はスマートフォンの世界では、ソフト開発・運営会社の多くが 膨大な契約者を持つ携帯会社に当初は「無料でも良いから会員集めを手 伝ってほしい」と要請し「300万人くらい集まった時点で有料化するモ デルを志向している」と指摘。コンテンツ充実を図りたい携帯会社側と 利害が一致しやすいと述べた。

さらに「ずっと排他的に搭載できるようなものは、ある意味大した ことがない」とも説明。そのソフトが魅力的で人気を呼び、半年くらい 経過した後にドコモなど他社の端末にサービスが開放されたとしても、 KDDI側は先行者利得として、課金などの手数料収入が見込める、と 語った。

KDDIはスカイプ以外でも2006年に、検索機能導入などで米グ ーグルと日本の携帯会社として初めて提携。同年にソーシャル・ネット ワーキング・サービス(SNS)国内2位のグリーに出資した。グリー はその後、SNS向けゲームを他社端末にも提供するなどして急成長。 高橋氏によると、当時数億円程度だった出資の現在価値は「200億円く らいになっている」。

KDDIは昨年12月の社長交代を機に、それまで出遅れていたス マートフォン戦略を強化。25日株価終値は前日比4000円(0.8%)高の 53万2000円と、年初来では13%上昇している。

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