米格付け見直し予想せず、債務上限引き上げの公算大-ムーディーズ

米議会は連邦債務残高の上限引き 上げを認める公算があり、米政府は利払いの中断を避けるため債務残 高の上限到達回避に向け幾つかの選択肢を活用する。米格付け会社の ムーディーズ・インベスターズ・サービスが指摘した。

同社は24日の発表文で、債務残高の上限引き上げに遅れが生じ ても、デフォルト(債務不履行)に陥るリスクは「極めて」低い状態 が保たれるため、米国に付与する最上位格付け「Aaa」が引き下げ 方向で見直しの対象になるとは予想していないと説明した。市場で流 通する発行済み米国債は8兆9600億ドル(約734兆円)。

ムーディーズのソブリンリスク・グループのシニアクレジットオ フィサー、スティーブン・ヘス氏は24日、電話インタビューで「土 壇場でも米国が行動を起こさない可能性は極めて低い」と指摘した。

米財務省は、債務残高が数カ月以内に議会で認められた上限の14 兆3000億ドルに達すると予想しており、上限引き上げをめぐる議会 の攻防は必至。2011会計年度(10年10月-11年9月)予算で議員 が対立する中、現行の暫定予算は3月4日に期限を迎える。

ムーディーズは、債務返済が滞れば格下げを検討する可能性はあ るものの、利払いの多少の中断が「自動的に『懲罰的な格下げ』につ ながることはないだろう」と説明した。

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