日立建機:油圧ショベル部品の海外調達引き上げへ-為替リスク軽減で

建設機械で国内2位の日立建機は、 主力の油圧ショベルの部品の海外調達比率を引き上げていく。円高によ る為替リスクを軽減するのが狙いで、これまでは、技術の海外流失を警 戒して国内に限定していた「基幹部品」の一部も製造を中国などに移行 する方針だ。

木川理二郎社長が23日、都内でブルームバーグ・ニュースとのイン タビューで明らかにした。同社は、2010年度の生産見通しが中国などで の需要の堅調な伸びを受けてリーマンショック前のピーク時を上回って いるが、円高進行の煽りを受けて収益は目減りしている。国内製造に限 定していた基幹部品は同社の製造原価の約5割を占めており海外移転は 収益の改善につながる。

木川氏は、為替リスクを軽減するために「海外生産展開を一段と進 めなければならない」とし、製造原価について「今までは5割は日本か ら出し続けますといっていたが、3分の1程度になるかもしれない」と の見方を示した

基幹部品の海外での調達地については、現在は「中国が大きな選択 肢」としている。将来的にはインドやタイも調達地として検討すると木 川氏は述べた。

増産計画の前倒し

11年度の油圧ショベルの生産台数は今年度見込みに対して20-25% 引き上げる。木川氏は、増産について「12年度に上げればいいと思って いたものを11年度下半期からその能力が出るようにする」と述べ、計画 を半年前倒しすることを明らかにした。中国やインドネシアなど新興国 での増産体制を整備する。

世界需要見通しについて木川氏は、11年度は総需要の5割を占める 中国や回復基調にある米国などがけん引して「10年度比で2割程度増加 する」とみている。10年度は21万9700台程度とみており、対09年度の増 加率を従来予想に比べ約14ポイント上乗せした。中国や米国がけん引す るという。

中国は10年度に11万1200台程度と、前年度比52%増加すると見込ん でいる。中国は、日立建の09年度連結売上高の25%程度を占め、国内売 上高にほぼ匹敵した。同社の中国での販売台数は現在、年1万6000台程 度。堅調な需要の伸びに比べ生産能力の増強が追いつかない状態だとい う。

日立建の株価は、25午後2時20分現在、前日比3安の2010円。過去 1年間では12%上昇している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE