経産省:レアアース使用量、年1万トン削減へ-国負担は331億円

経済産業省は25日、中国からの輸入 に大幅に依存しているレアアース(希土類)の使用量について年間1万 トンの削減効果につなげるための支援策を発表した。使用量を減らす技 術開発やリサイクルの設備投資などで企業への資金面での援助を行い、 国内需要の約3割に当たる使用量を中長期的に削減したい考えだ。

経産省の発表資料によると、公募を受けて企業から申請のあった175 件中160件が採用された。計画では官民合わせて1100億円程度の設備投資 が見込まれ、そのうち331億円を国が負担する。官民挙げてレアアースの 供給不安に左右されない産業構造の構築を目指す。

日本はハイブリッド車のモーターや液晶パネルなどに使用されるレ アアースの9割以上を中国から輸入している。ただ、中国が輸出枠を大 幅に削減したり、昨年9月以降に日本向け輸出が滞る事態が起きたこと でレアアースの安定調達の重要性が一層高まっていた。

今回採択された事業は、レアアースの使用量を低減または代替する 事業が65件、リサイクルが62件、供給源の多様化に向けた事業が7件な ど。具体的には東芝によるセリウムやタングステンの使用量低減のため の設備導入、パナソニックによるエアコン用ネオジム磁石の回収設備の 導入、トヨタ自動車による次世代自動車に向けた電池や排ガス触媒の開 発設備の導入などが含まれる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE