不二越株反発、受注良好で最高益更新の前倒し期待-目標株価上げ

工具・ベアリング、産業用ロボッ ト大手の不二越株が一時、前日比6.4%高の431円と急反発。足元の 良好な需給環境から、収益上振れの可能性が一部アナリストから指摘 され、株価の上昇余地を見込んだ買いが優勢となった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の石塚大シニアアナリスト は24日、同証による不二越の業績予想の増額に伴い、目標株価を380 円から540円に引き上げた。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。 同氏は投資家向けリポートで、第1四半期(2010年12月-11年2月) の単独受注が月平均ベースで前年同期比30%増の120億円程度と、会 社計画の117億円を上回っている点に言及。油圧機器や工作機械、ロ ボットがいずれも好調で、ベアリングでは自動車、産業機械向けが急 回復、足元の受注が過去最高水準にあるという。

同証では、固定費上昇を高採算のブローチ、ベアリング、油圧機 器などの伸びで吸収すると見て、11年11月期の連結営業利益予想を 従来の123億円から前期比75%増の144億円に上方修正、会社側では 120億円を計画している。新しい目標株価は、前回と変わらず今期予 想PER15倍で算出されている。

また中期視点で、中国の大手自動車や機械メーカーの品質向上ニ ーズに対応可能な製品群を持つ点を評価し、12年11月期も149億円 から190億円に上積み、過去最高益の更新を予想した。会社側は中期 経営計画で、13年11月期に営業利益180億円と07年11月期の168 億円の更新を想定するが、石塚氏は「生産能力面などのリスクを過度 に織り込んだもの」と判断、1年前倒しの達成を見込む。

不二越経営企画部の中村和良主任によると、同社では中国を中心 とした新興国の工作機械メーカーが輸出を増やし、高品質化、商品化 を進めると予想。「工作機械のNC化率(自動化率)が高まるにつれ、 当社の機器採用も増えていくだろう」、同氏は話した。

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