ボーイングがEADSに勝利、米軍から350億ドルの空中給油機受注

米国防総省は24日、米航空機・ 防衛機器大手ボーイングが350億ドル(約2兆8600億円)相当の空 中給油機のプログラムを受注したと発表した。欧州の航空宇宙・防衛 関連企業EADSとの受注合戦に勝利した。ボーイングは1948年以 降、米空軍向け空中給油機の単独納入業者だった。

今回の受注合戦は米議会と空軍が2001年後半に空中給油機の刷 新プログラムを最初に提案して以降、ボーイングにとって3回目の挑 戦だった。同プログラムで新たに179機が建造される。

リン米国防副長官は国防総省での記者会見で「ボーイングは明ら かな勝者だ」と述べ、「今回の受注競争で得をしたのはほかでもない、 米国の納税者と兵士だ」との見解を示した。

ボーイングは米空軍が数十年かけて空中給油機を刷新する3段階 のプログラムの第1期目に、ワシントン州エバレットで製造する「B 767」をベースにカンザス州の工場で空中給油機に改造する。この日 発表された最初の契約は35億ドル相当。ボーイングの説明によると、 今回の契約により米国で少なくとも5万人の雇用を支えることになる。

この発表を受けて24日の米株式市場の時間外取引では、ボーイ ング株がニューヨーク時間午後5時52分(日本時間25日午前7時 52分)現在、73.25ドルに上昇。ニューヨーク証券取引所の通常取 引終値は前日比53セント高の70.76ドルだった。

EADSは同社の「A330」をベースにした給油機の方がボーイ ング機よりも輸送能力が高いとして、受注合戦の勝利に強気だった。 同社北米部門のラルフ・クロスビー会長は「期待外れの展開だ。この 結論に至った経緯について空軍と話し合いたい」と述べた。

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