【テクニカル分析】ユーロは昨年11月の高値へ-「雲」が09年に類似

みずほコーポレート銀行の田中宏 幸チーフテクニカルアナリストによると、ユーロの対ドル相場は2009 年後半のような「中期的な」ユーロ高・ドル安局面に入った可能性が高 い。昨年11月初めにつけた1ユーロ=1.4282ドルを、3月後半にも 試すと予想している。

田中氏は24日のインタビューで、ユーロ・ドル相場は「週足の一 目均衡表で、基準線に支えられ『雲』の上に出た。これが最も重要だ」 と強調。2本の先行スパンに挟まれ、騰落に中立な価格帯「雲」が厚い 局面が続くため「日足で軟調な場面があっても、週足では下がりにくい 」と説明した。

ユーロ・ドル相場は昨年6月7日、欧州債務危機を背景に、06年 3月以来となる1.1877ドルに下落。米量的緩和政策の導入直後に当た る11月4日には9カ月半ぶりの高値1.4282ドルをつけた。今年1月 10日に1.2867ドルまで下げたが、今月2日には欧州中央銀行(EC B)のインフレ警戒姿勢を受け、1.3862ドルと約3カ月ぶり高値を記 録。25日には一時1.3824ドルと、同水準に迫っている。

相場の短期的な方向性を示す5日移動平均線が25日線を上抜ける 「ゴールデンクロス」を22日に達成。25日線も11日以降、90日線 を上回っている。

田中氏は、週足の一目均衡表が示す「雲」の形状や値動きが09年 に似ていると語った。08年7月に記録したユーロ導入来の最高値

1.6038ドルと09年11月の高値1.5144ドルを結んだ右肩下がりの傾 向線が、3月後半に昨年11月の高値近辺の水準に達すると指摘。当面 の重要な節目になる公算が大きいと予想した。

一目均衡表分析では「雲」より上方では上昇圧力が、下方では下落 圧力が優勢とされる。基準線は過去26日間の高値と安値の平均値を結 んだもので、相場の潜在的な方向を示すとされる。

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