トヨタも連動して格下げの公算、日本国債下げなら-ムーディーズ

米格付け会社ムーディーズ・インベ スターズ・サービスが日本国債の格付け「Aa2」を引き下げた場合、 同じレベルの格付けを付与している世界最大の自動車メーカー、トヨタ 自動車も連動して格下げになる公算が大きい。

ムーディーズ・ジャパンの臼井規シニア・アナリストは24日のイ ンタビューで、「仮に日本国債の格付けが変更されるようなことがあれ ば、トヨタの格付けも直ちに再検討される可能性がある」と述べ、「ト ヨタの格付けがソブリン格付けを上回る可能性は低い」との見解を示し た。トヨタの格付け見通しも日本国債と同様の「ネガティブ」となって いる。

ムーディーズは、事業会社の格付けの際、規模が大きく社会的に重 要な企業は、主力銀行や政府の直接的な支援が期待でき倒産確率が低い など日本特有の事情を考慮し、最大3段階分を上乗せする「サポートシ ステム」を採用、トヨタは1段階上乗せしている。臼井氏によると、ト ヨタが日本経済で重要な地位を占め、取引銀行とも安定した強固な関係 を維持しているためという。

ムーディーズは22日、日本政府の格付け見通しを「安定的」から 「ネガティブ」に変更し、これを受けて日本の3メガバンク系発行体の 長期格付けの見通しも「安定的」から「ネガティブ」に見直した。ムー ディーズのシニアバイスプレジデント、トーマス・バーン氏は都内で会 見し、効果的な財政改革がない限り、日本国債は長期的には安全資産の 地位を失う可能性があると述べた。

国債と事業会社の格付けの関係については、米格付け会社スタンダ ード・アンド・プアーズ(S&P)が2002年に、海外で稼ぎ公的な支 えを必要としない輸出企業は、本国の格付けより高い評価を受ける可能 性があるという見解をリポートで示している。S&Pは日本国債の格付 けを1月28日に「AAマイナス」に一段階下げている。

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