リビア情勢緊迫化:外国人の脱出加速-首都混乱で各国の救出活動難航

リビアでは、多数の外国人の国外 脱出が困難な状況が続いている。首都トリポリでは暴動激化で外国人 が足止めされているが、混乱が国内全域に拡大するなか脱出を図る人々 はさらに増加しそうだ。

リビアからイタリア人約800人を23日に輸送した伊アリタリア航 空は、乗客が出発ゲートに到着できなかったためトリポリに向かう複数 の航空便の運航を延期した。ドイツのルフトハンザ航空は少なくとも週 末いっぱいトリポリへの便を欠航とした。米国務省のクローリー報道官 は23日、米国人数千人が避難を開始したが、リビアから地中海のマル タ島に向かうフェリーの運航が高波のため遅れていると述べた。

キャメロン英首相は24日、オマーンで英国放送協会(BBC)の インタビューに応じ、「当然、極めて遺憾に思っている」と述べ、避難 を待っている人々は「厳しい状況に置かれている。空港の現状は非常に ひどい」との見解を示した。

リビア東部のエジプトとの国境に押し寄せた数千人のエジプト人労 働者によると、リビアの最高指導者カダフィ大佐支持派の兵士らがトリ ポリの市民らに発砲しており、労働者の大半は帰国を目指している。イ タリアは23日、リビアに最大35万人の移民労働者がおり、地中海を 経由して欧州に避難するとの見通しを示した。

中国とトルコも自国民の避難に向け過去最大規模の取り組みを行っ ている。中国国営の新華社通信によると、多くがリビアの建設事業で勤 務している中国人推計3万人のうち4600人以上が脱出。トルコのダウ トオール外相は23日、リビア在住のトルコ人最大2万5000人の救出 に向けフェリーを派遣したことを明らかにした。

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