2月24日の米国マーケットサマリー:円が上昇、1ドル=81円台

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3801 1.3749 ドル/円 81.91 82.51 ユーロ/円 113.04 113.44

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,068.50 -37.28 -.3% S&P500種 1,306.10 -1.30 -.1% ナスダック総合指数 2,737.90 +14.91 +.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .74% -.01 米国債10年物 3.45% -.04 米国債30年物 4.54% -.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス)1,415.80 +1.80 +.13% 原油先物 (ドル/バレル) 96.52 -1.58 -1.61%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、スイス・フランがドルに対して 過去最高値を付けたほか、円は対ドルでほぼ3週間ぶりの高値に上昇 した。リビア情勢の緊迫で原油価格が一時、2年5カ月ぶりの高値と なるなか、安全通貨とされるフランと円に買いが集まった。

ドルはユーロに対して3週間ぶりの安値を付けた。欧州中央銀行 (ECB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)に先立って利上げを 実施するとの観測が背景にある。円はドルに対して、8日以来初めて 対ドルで81円台に上昇した。米国債利回りが3週間ぶり低水準付近 で推移していることで、ドル建て資産の魅力が低下した。オーストラ リアやカナダなど資源国の通貨は値上がり。

野村ホールディングスの通貨調査担当マネジングディレクター、 ジェンズ・ノードビグ氏(ニューヨーク在勤)は、「円とスイス・フ ランが上昇しており、特に対ドルで買われている」と指摘。「原油動 向を背景に、FOMCが刺激策を早期に解除するとの見方は後退して いるため、ドルが低利回り通貨に対して下げてもおかしくない」と述 べた。

ニューヨーク時間午後3時10分現在、スイス・フランはドルに 対して前日比0.8%高の1ドル=92.60サンチーム(前日は93.30 サンチーム)。一時は92.34サンチームと過去最高値を記録した。 ユーロはドルに対して0.4%高の1ユーロ=1.3807ドル。一時は

1.3821ドルと、3日以来の高値となった。

円はドルに対して0.9%高の1ドル=81円80銭と、年初来最 長の7営業日続伸。一時は81円63銭と、4日以来の高値。円はユ ーロに対して0.5%高の1ユーロ=112円93銭。

◎米国株式市場

米株式市場では買いが優勢。原油相場が下落し、エネルギー価格 の急騰が景気回復を損ねるとの懸念が緩和した。

航空機メーカーのボーイングは大幅上昇。航空機への需要持ち 直しが好感された。オンライン旅行会社プライスライン・ドット・ コムも高い。同社の利益見通しがアナリスト予想を上回ったのが材 料視された。自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は下落。昨年 11月に実施した新規株式公開(IPO)以来の安値をつけた。原油 価格の高騰で、トラック販売見通しが不透明になるとの見方が背景。 原油相場の反落を受けてエクソンモービルも安い。

米証券取引所全体の騰落比率は約4対3。ニューヨーク時間午 後4時現在の暫定値では、S&P500種株価指数は前日比0.1%安 の1306.10。原油が約2年ぶりの高値をつけると、1%下げる場面 もあった。ダウ工業株30種平均は37.28ドル(0.3%)下げて

12068.50ドル。一時は123ドル下げたが、その大半を埋めた。

キーコープのプライベートバンキング部門のチーフ投資ストラ テジスト、ブルース・マケイン氏は、「相場は明らかに緊張状態と経 済ファンダメンタルズの間で振れている」と述べた。「おおむね、米 国の経済統計は良好だ」としながらも、「今後は石油、憶測、さらに その影響に関心が向くだろう」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。30年債利回りは今月の最低水準に低下した。 リビア騒乱とその波及懸念から安全な資産としての国債に買いが入っ た。

290億ドル規模の7年債入札を背景に、10年債利回りは3週間 ぶりの水準に低下した。今週3回の入札はこの日で終了した。発行総 額は990億ドル。リビアの最高指導者、カダフィ大佐の支持派が反 対派と衝突、原油相場は2年5カ月ぶりの高値に上昇した。利回りは 2日以来の低水準をつけた。ニューヨーク連銀はこの日、償還期限 2012年11月-13年8月の国債を50億ドル購入した。これは 6000億ドル規模の国債購入プログラムの一環。

モルガン・スタンレー・スミスバーニーのチーフ債券ストラテジ スト、ケビン・フラナガン氏は「中東情勢を背景に米国債には買いが 続くだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時8分現在、30年債利回りは5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)低下の4.53%。一時は1月31日以来の水 準に低下した。30年債(表面利回り4.75%、償還2041年2月) 価格は28/32高の103 19/32。

10年債利回りは7bp低下の3.42%。一時は2日以来の低水 準をつけた。既発7年債は5bp低下の2.82%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。リビアの情勢緊迫で投資資金を 避難させる動きが続き、過去6カ月で最長の8営業日連続高となった。

原油価格はリビアの産油量が最大3分の1に減ったとの推計を受 けて、一時2年5カ月ぶりの高値に上昇した。チュニジアに端を発し た民主化運動は同国の政権を倒し、エジプトのムバラク大統領を退陣に 追いやった。反体制運動の波はイエメンやバーレーンでのデモに広がり、 サウジアラビアは国民の生活水準を引き上げるための措置を導入した。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の金属トレーダ ー、マット・ジーマン氏は、「地政学的緊張と不安定感はなお強く残 っているため、金は今後も上昇基調を続けるだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 4月限は前日比1.80ドル高の1オンス=1415.80ドル。一時は1 月3日以来の高値となる1418.80ドルを付けた。過去1年では 29%値上がりした。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。一時は2年5カ月ぶり高値を 付けていたが、米国とサウジアラビア、国際エネルギー機関(IEA) がリビアからの供給が絶たれても補うことができるとの見方を示した ため、下げに転じた。

ホワイトハウスのカーニー報道官は、中東一帯の騒乱で供給が削 減されたとしても米政府は対応できると発言した。IEAはこの日、 中東危機による供給減は日量50万-75万バレルとの推計を示した。 ゴールドマン・サックス・グループは供給減が「著しい価格上昇リス ク」をもたらすと予想している。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード) のアナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は、「供給が減 っても補えるとのメッセージがようやく影響を及ぼし始めたようだ」 と指摘。「リビア情勢に変化はない。市場には依然としてかなりの地 政学的なプレミアムがある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比82セント(0.84%)安の1バレル=97.28ドルで終了した。一 時は103.41ドルまで値上がりし、日中の価格としては2008年9月 29日以来の高値を付けた。この1年間では22%の値上がり。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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