中東の混乱、輸出伸ばした米企業に打撃か-長期的には期待膨らむ

中東に広がる政情不安が、米国 の輸出市場を揺るがしている。米国は緊密な経済関係を生かし、過去 10年間でこの地域への輸出額を3倍に増やした。中東は今や米国製の 航空機や自動車の大きな買い手となっている。

米商務省のデータによれば、イスラエルを含む中東・北アフリカ 19カ国への米輸出は2010年に456億ドル(約3兆7400億円)と、 2000年の157億ドルから急増。リビアとイラクに対する制裁措置解 除やモロッコとヨルダン、バーレーン、オマーンとの新たな貿易協定 が寄与した。

全米外国貿易評議会(NFTC)のチャック・ディトリヒ副会長 は、「各社が自社のビジネスに対する明らかな影響を感じている」と 述べる。ただ、ダメージは短期的で済む可能性があるとも指摘。「こ うした国が安定すれば、将来は明るい。特にエジプトはそうだ」と期 待する。NFTCには、航空機メーカーのボーイングや石油会社シェ ブロンなどが加盟している。

アラブ首長国連邦(UAE)へのボーイング機販売、食肉・鶏肉 の対イラク出荷、エジプトへの自動車輸出は過去10年で大きく伸び た。関税率引き下げと国有資産の売却が貿易と投資に拍車を掛けてい る。

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