英銀RBS:2010年通期は予想上回る赤字幅-アイルランド響く

英政府が83%保有する銀行、 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の2010 年通期決算は、11億ポンド(約1460億円)の赤字となった。アイル ランド関連損失の拡大と投資銀行事業の利益縮小が響き、赤字幅はア ナリスト予想以上だった。

24日の同行発表によると、赤字幅は前年の36億ポンドから縮小 した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト11人の調査の 中央値では、通期赤字は4億650万ポンドと予想されていた。アイル ランド関連の貸し倒れは11億6000万ポンドと、前年比で5億1200 万ポンド増加。投資銀行部門の営業利益は22億ポンド減少した。

スティーブン・ヘスター最高経営責任者(CEO)は発表資料で、 「世界的な金融危機から2年を経てRBSは計画以上のペースで回復 している」としながらも、「まだ多くの仕事が残されている。乗り越え なければならない障壁は大きい」との認識を示した。

同CEOは昨年2月に、2011年が4年ぶりに黒字となるとの見通 しを示していた。455億ポンド規模の政府救済を受けた同行は08年11 月のへスターCEOの就任以来、約2万7000人を削減、1000億ポン ド超の資産を売却し再建を進めている。

不良債権引当金は総額で93億ポンドと139億ポンドから縮小。ア ナリスト予想と一致した。RBSはアイルランド関連の不良債権増加 について、同国の「経済環境の悪化」を反映したものと説明した。

投資銀行部門の営業利益は35億ポンドと、前年の57億ポンドか ら減少。収入は79億ポンド(前年は111億ポンド)となった。

英政府の資産保証スキーム(APS)の利用に絡み11億ポンドの 税引き後費用を計上した。

国内個人向け銀行部門の営業利益は13億7000万ポンドと前年の 2億2900万ポンドからほぼ6倍に増えた。

ヘスターCEOは08、09年の賞与を辞退していたが、10年は200 万ポンドの株式賞与を受け取る。賞与を得るのは08年11月の入社以 来初めて。

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